SAT 真の患者利益のため予防歯科を中心にした歯科医療へ

歯科界の常識を超えるためのパブリック・コメント

活動報告


2008年 ヒューストン研修


2008年4月26日から5月3日 Olal Physician アドバンスコース ・ヒューストン研修

1.熊谷総括
2.研修タイムスケジュール
3.研修概要要約
4.写真
5.参加者の感想 歯科医師

斎藤直之太田貴志佐々木英夫小口道生金谷史夫仲川隆之晝間康明晝間直未
高森泰彦古市彰吾加藤久尚遠藤浩今西泰彦柴田貞彦西山和彦西田栄昭
千葉雅之川原博雄早乙女雅彦渡辺征男福田健二

6.参加者の感想 歯科衛生士

奥山洋実佐藤美紀小野里弥生谷垣裕美子谷山香織



2008年4月26~5月3日オーラルフィジシャン アドバンスコース ヒューストン研修
Advancing Dental Health, オーラルフィジシャン Course in Houston April 26-30/May 1-3, 2008.


2008年オーラルフィジシャン海外研修プログラム

ヒューストン研修セミナーを終えて
熊谷崇

 ワールドスタンダードの歯科医療を目指している「オーラルフィジシャン育成セミナー」では、海外の歯科医療のあり方や最新の情報を知ることを目的に、海外研修セミナーを行ってきました。
3回目の今回は、アメリカテキサス州ヒューストンにおいて、アメリカ歯周病学会前会長であったマイケル・マクガイア先生の全面的な支援のもと、4日間のセミナーと診療所見学を行いました。

 事前に打ち合わせてあったとはいえ,マクガイア先生が準備して下さったセミナーの内容は大変素晴らしく,また、会場の設営や運営も万全でした。見学させていただいた3軒の診療所の訪問も素晴らしい経験でしたが,何より診療中の見学を許していただいたマクガイア先生の診療所での経験は,全米屈指の歯周病専門医としての歯科医療の水準の高さを感じられただけではなく,歯科医療に対する真摯な態度や、どんな場面でも笑顔を忘れずに患者さんやスタッフを気遣う、医療人としての人間性にも学ぶところが大きかったように思います。
 また、セミナー終了後にはご自宅を開放して,すべての参加者や関係者を招待してのパーティーを用意して下さったことも驚きでした。米国の一流の歯科医師がどのような生活であるかということを参加者一同、肌で感じたことと思います。もちろん,日本における私たちの目標がそこにある訳ではありませんが,それだけの価値のある歯科医療を目指していると考えれば,これからの歯科医療を日本で進めていく時にも、プライドを持って推し進めてゆくことができるように感じてもらえたのではないかと思いました。
 今回の参加者は,時差もある中で,どん欲に多くのことを学ぼうとする姿勢を崩さず,講義を受ける時も診療所の見学をしている時も,またホテルでの自由時間においても節度ある対応と行動で臨んでくれました。事故もなく、無事終了できたことを大変嬉しく感じています。

 今後,今回のセミナーの成功を足がかりにして,マクガイア先生と私の友好的なパートナーシップのもとに,継続的なセミナーの開催について合意いたしました。セミナーの形が今後どのようになるかについてはこれから詰めてゆくことになりますが,できるだけオーラルフィジシャンとしての土台の上に積み上げていくような形のものにしてゆきたいと考えています。いうまでもなく,オーラルフィジシャンとしての実績をしっかり積み重ねた上でなければ、専門的で高度な歯科医療を臨床で展開できないからにほかなりません。今後の展開にご期待いただければと思います。

  マクガイア先生、奥様,スタッフの方々はじめヒューストンでお世話になった皆さん,そしてセミナー参加者のみなさん、いつも適切な通訳をして下さる岩上早苗さん,また大竹喜一さんとクッキー大谷さん、そして宮本貴成君にはこのセミナーのコーディネーターとして十分に役割を果たしていただき、本当に有難うございました。



スケジュール

研修日程表
4月26日 土曜日 現地集合
4月27日 日曜日 講義:Periodontology
「Integrating Clinical Periodontology into your practice」 歯周病学の臨床への応用
Dr. Michael K. McGuire Dr. E. Todd Scheyer
4月28日 月曜日 診療見学
Dr. Michael K. McGuire Dr. E. Todd Scheyer
4月29日 火曜日 講義:Endodontology
「The Essentials of Endodontics: The Incorporation of Evidence Based Concepts to Maximize Your Clinical Success.」
歯内療法の要点:臨床を成功へと導く、根拠に基づいたコンセプトの導入
Dr. Manish Garala
4月30日 水曜日 講義:Occlusion
「Occlusion In The 21st Century Dental Practice」
21世紀の歯科医療における咬合学
Dr. Ernie Anderson Dr. Norman Chu
5月1日 木曜日 開業医見学
5月2日 金曜日 東京着


Houston研修概要
2008年春、オーラルフィジシャンの海外研修が米国ヒューストンで開催されました。
本研修プログラムは元AAP会長で歯周病専門医のMichaelMcGuire先生に学ぶ卒後教育コースです。
McGuire先生のコースは米国で最も人気の高い研修の一つで、米国内の歯科医師にとっても滅多に参加できるものではないとのことです。
今回の研修はMcGuire先生のご厚意により準備された極めて異例なもので、この貴重な機会に28名(歯科医師22名、衛生士6名)が参加しました。



【4月27日】
研修初日はMcGuire先生Scheyer先生による歯周病の講義です。
A Comprehensive Program in Clinical Periodontics
(講師)Drs. Michael McGuire and Todd Scheyer

(プログラムアウトライン)
歯周病の病因、宿主とリスクファクター、診断、診断、初期治療、非外科処置、 再評価、治療計画、外科処置、歯周整形外科、インプラント、メインテナンス

(講義概要)
歯周病は口腔内に様々な変化をもたらすが、歯の喪失による顔貌変化は社会的地位に関わる事もあれば全身疾患にも影響を及ぼすこともある。
歯周病には適切な診査診断及び治療が必要である。歯周治療の中で最も大切な事は再評価であるが見過ごされがちであることも事実。
再評価の結果、予後を予測し、医師としてその人にとって何がベストかを保険云々でなく提示する。
歯周病専門医では、GTR、骨移植、歯冠長延長術、根面被覆、インプラント等、最新の材料を用いて行われる。治療後のメインテナンスは重要事項でこれを欠くと歯牙の喪失を早める。



【4月28日】
診療見学
実際の患者さんが来院するなかで診療室を丸一日完全に解放していただき、米国における歯周病専門医の日常の診療風景を見学しました。インプラント埋入手術が4症例、他衛生士業務を自由に見せて(魅せて)いただきました。McGuire先生、Scheyer先生、スタッフの立ち振る舞い、応対、技術を肌で感じる事ができました。参加者にとっては何事にも代え難い貴重な体験、財産になったことと思います。



【4月29日】
歯内療法専門医のGarala先生によるレクチャー
Cutting Edge Endodontics
(講師)Dr. Manish Garala

(プログラムアウトライン)
根管解剖、根管形成、Ni-Ti File、根管拡大、感染根管、Canal Debridement、根管充填、根管治療後の予後、破折、外科療法

(講義概要)
根管治療を行うにあたり生物学とサイエンスを抑えること。最も大切な事は根管形成でなく、歯随、感染象牙質、細菌等根管内容物の除去である。
根管の拡大はNi-Tiファイルが有効。器具の特徴をよく理解した上で使用する事。根管Debridementは機械的拡大と薬液による消毒・洗浄の併用が有効。根管充填においては殆どの症例で垂直加圧法を用いる。適切に処置すれば、根管治療の成功率は高く、失敗の原因は補綴処置をせずに放置したものが多い。



【4月30日】
Anderson先生とChu先生から咬合についてのレクチャー
■午前
Occlusion In The 21st Century Dental Practice
(講師)Dr. Ernie Anderson

(プログラムアウトライン)
咬合に伴う症状、診査、TMJ、中心位、Occlusal Bite Splint、咬合様式
(講義概要)
修復補綴の前には咬合の管理を行う事。病歴、口腔内診査、顎運動、筋触診、X線等の診査が必要。中心位の再現にはDowson法が有用。Occlusal Bite Splintの使用により下顎頭を中心位にシートさせる。中心位で全歯牙接触、側方運動時には前歯誘導。

■午後
Occlusion: The Healing Art in Dentistry
(講師)Dr. Norman R. Chu

(プログラムアウトライン)
Case Discussion、総合診断、Occlusal Splint Therapy、咬合調整、Restoration
(講義概要)
臨床における治療術式のプレゼンテーション。
治療手順のベースは、各種診査・総合診断、スプリント療法、咬合調整、修復補綴。3つのケースを用いて示唆。何事も患者との信頼関係を得る事が大切である。

■サティフィケート授与式
研修終了後、参加者はMcGuire先生の自宅に招かれ豪華なディナーとサティフィケート授与式に臨みました。米国の超一流歯科医師の素晴らしい自宅に一同言葉も出ません。グランドピアノの生演奏とともに夕食を楽しんだ後、プールサイドで修了証授与です。
McGuire先生と熊谷先生がお互いの友情を確かめ合う姿やMcGuire先生から参加者へ向けられた暖かいお言葉は感動的なものとなりました。



【5月1日】
市内開業医見学
ヒューストン市内の2つのGP(Genaral Practice)と1つの補綴専門医の診療所見学です。
それぞれの医院で専門分野に誇りをもって徹底する姿が印象的でした。
医療人としての人格、施設、おもてなし、知識、技術など様々な方向からワールドスタンダードを垣間見る事ができました。





ヒューストン研修2007

集合写真

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参加者の感想_歯科医師
ヒューストン研修を終えて斎藤直之

 あっという間の5日間でした。とても内容の濃い研修でした。まだまだ消化できていませんし、これから今回の本当の重要性が実感できるのではないかととても楽しみです。
  Dr McGuireが今回の研修を受け入れてくれたことは、冷静に考えると奇跡に近いのではないかと感じます。そこに何があったか。それを良く考えなければならないと思います。General Dentistである私たちを、真剣に、充分な準備をして受け入れてくれたこと、そこには、とても大切な意味があると思います。
  私たちは、歯科医療の目標「人々が生涯にわたって口腔の健康を維持し、健全な機能を全うすること。」を実現しようと毎日取り組んでいます。それぞれの持つさまざまな条件のもと試行錯誤しています。さまざまな問題を抱えながら診療所づくりをしています。そんな診療室づくりに対する考え方、歯科医療の哲学の共通点があるのではないかと感じました。
 四日間Dr McGuireのオフィスにいて、チームづくりはこうあるべきであるということをひしひしと感じた。 「歯科衛生士は私の手であり、私の目である。」 「私たちのボスは最高よ。」 そんなお互いを信頼し、尊敬している言葉が、診療室の中に自然にたくさんありました。一人ひとりのスタッフがプロとして一つ一つの処置や行動の基本を整理し、患者利益を最大に発揮させるために常にその質を上げる努力ができる体制がありました。それがとても重要であると感じました。進化、発展を続ける診療室、チームには共通点があると思いました。

 ワールドスタンダードの歯科医療とは、歯科医療の哲学、歯科医療の本質的なものをどう理解し、形にしていくかが重要なのではないかと感じました。だからこそ、Dr McGuireが今回の研修を受け入れてくれたのではないかと考えます。
 また、真の患者利益、患者さんの診療室への投資、スタッフの利益、スタッッフの自己に対する投資、診療室の収益、患者利益を求めた診療室への投資。 これらをうまくバランスをとりながら、循環させることができるようにならなければならないと痛感しました。そして、次の世代に夢のある歯科医療を提供するために、私たちが、成功を収めなければならないとつくづく思いました。
 時代の流れは早い。大きく変化していく。残された時間の中で、一日たりとも無駄にしないで前進していきたいと強く感じました。
 自分を変えてくれる多くの人たちと会うことができるしあわせを感じています。これまでの一連の海外研修を自分たちの診療室に生かし、成果をしっかり出していくために、たった今から惜しまず努力を続けたいと思います。すばらしいめぐり合いをコーディネートしていただいたすべての方々に心から感謝いたします。



ヒューストン研修をおえて太田貴志


 緑の芝生がとても印象的な、町並み、ボストンとはひと味違うアメリカを感じながら、同時に胸を躍らせてマクガイア先生のオフィスに一歩足を踏み入れました。
ゆとりのある空間ながらも、無駄のないレイアウト。心を癒す、暖色系の絵画の数々が私たちを暖かく迎えてくれました。ホスピタリティに満ちあふれた診療室、どのような臨床が行われているのか興味津々でした。
 マクガイア先生は、講義の中で、私たちは「ベストの治療法を患者さんに提供する」事が必要であるとおっしゃっていました。  「ベストの治療法」の提供、その字面だけでなく、これこそオーラルフィジシャンに必要とされる技量そのもので有ると思います。
 MTMをベースに、健康維持はもちろんのこと、リスクコントロールされた環境の中で、最善の修復・補綴を持って機能の回復を行い、それを健全な状態で生涯にわたって機能するよう、メインテナンスしていく診療体系の重要性を確認できました。

 日本の歯科医療は、とかく保険診療に捕らわれ、保険ですべてをまかなうことが是で有るがごとく考えられ、私自身の根底にもそのようなものが流れている事は否定できません。何がベストか、それは診療哲学に関わってきます。何が患者利益かと同じ問いかけであると思います。多くのオプションを持ち、その連携の中で、ベストなものの提供をしていく事が我々の努めであることを改めて認識しました。インプラントもしかりです。長年にわたって、メインテナンスシステムの確立に努力し、そのバックグラウンドが築きられた今でこそ、臨床に導入できる時期に来たかなという実感を持ちました。
 また、マクガイア先生のオフィスをはじめ、今回接する事の出来たオフィスの歯科衛生士の方々は、実に自信と誇りを持って仕事に臨んでいる姿が印象的でした。そのような姿を実際に見ることで、自分たちの日常臨床にも、自信と誇りを持つことが出来るだろうと思うと、次の機会には是非、私のパートナーであるスタッフ達も連れて来れたらいいなと感じたところです。

 最後に今回このような機会を与えていただいた熊谷崇先生、そしてコーディネイトしていただいた、宮本貴成先生、大竹喜一氏、そして種々の手配をしていただいた仲川隆之先生、さらにOTANI-SMITH Cookieさん、通訳の岩上早苗さんに感謝もうしあげます。



ヒューストン研修に参加して山形市 佐々木英夫


オーラルフィジシャンコースが海外研修をはじめて3回目。今回は、 AAPの会長でもある Michael McGuireの診療所(診療所と研究施設)への研修ということで、とても楽しみに参加させていただきました。

1日目 Periodontics Drs.Michael McGuire and Todd Scheyer
診療室は目的に合わせた3つのブロックに分かれていました。
歯科衛生士による歯周治療とメインテナンスをおこなうスペース。
歯周外科治療とインプラントなどの外科治療スペース。
教育プログラムをおこなう研修スペース。

Dr.DHともに自分の仕事に集中できる、ゆったりと広く、明るく、清潔な診療室で、最新機器とスタッフの質の高さに驚かされました。 アメリカでは、一般的な歯周治療は GPでおこなわれ、進行した患者さんが専門医に紹介される。 McGuireの診療室も GPから紹介された患者さんの歯周外科治療とインプラント手術をおこなっているようです。メーカーからの試験ケースをたくさんおこなう研究施設でもあります。
患者利益を第一に考え、常に前に進んで保険やしきたりに縛られない広い視野で進まなければ行けないと歯科医療への考え方と哲学をまず話されました。プロの流儀。自分も信念を持ってがんばるぞ~!

<歯周病と全身疾患の関係や重要性>
タバコに関しては、本数を減らせば効果はある。ただし禁煙ほどは効果が上がらない。患者さんには喫煙により治療効果が上がらない事を理解し協力してもらう事。特にメインテナンス時に問題で長期の健康を守るカギ。日本の保険制度では、現在禁煙指導も認められていないが、医科の先生と連携を強めてこれからも積極的に禁煙活動を行う必要がある。

<診査、診断、再評価>
X-Pでわかるようになるのは中等度に進んだ場合なので、初期(早期)の発症はプローブで見つける事が大事。分岐部び進行した場合は、分岐部に届くキュレットがないため、デブライドメントが無理になる。できればポケットを深くさせない事、初期の段階で食い止める事が重要である。 医療過誤で最も問題になるのは診断である。特に再評価が最も大事で、 GPに足りないのが再評価である。 予後が良いケース、悪いケースを良く理解すること。 GPtp専門医の違い、それを伝える事が重要。リスクも評価して予後の説明が必要。最も高いリスクは喫煙。交合も関係。これが重なると何倍にもなる。

<インプラント>
GPにとっては成功率が高く効果もでる下顎臼歯部中間欠損単独植立と下顎総義歯への3~4本のインプラントがもっとも患者さんに喜ばれるケースであり、そこから始めるのがベスト。困難なケースは専門医へ紹介する事。

<最新再生療法>
GEM21という再生療法の最新材料の紹介があった。垂直性の骨欠損とインプラントの症例には特に効果があるようで、今後日本での認可がおりれば、主流の材料となるであろうと思われます。

2日目 診療見学
歯科衛生士の部屋では、メインテナンスを中心に一人に約一時間かけて丁寧におこなわれていた。若い人に対するメインテナンスでもポケット内のデブライドメントをしっかりおこなっていたのが印象に残った。すべて自費。手を抜かず丁寧にやらないと患者さんも納得しないのだろうと思われた。 外科治療の部屋では主に歯周外科治療とインプラントの手術がおこなわれていた。インプラントのケースでは、 Anesthesiaができる看護士が立ち会い、鎮静をおこないながらの手術をおこなっていた。その方が、間者さんもDrも安心できる。日本でのインプラントはあまりにも安易にやられているのではないかと感じた。インプラントの手術は多くの部位を一度におこなう事が多いため、浸潤麻酔の量も多く、手術野もかなり大きく開くため、術後の疼痛、腫脹などが心配になるほどであった。 GPとしては、下顎中間欠損単独植立あるいは下顎無歯顎のケースにしぼっておこなうという事が懸命なように感じた。

3日目 Endodontics Dr.Manish Garala
根管内の封鎖をどのようにしていくのか、Lateral?Vertical?どうしても根管充填の方法に注目しがちであるが、根管治療の成否を決定する要因は根管充填の方法ではなく、根管内の洗浄殺菌がどのくらいできているかにかかっているとの事。それができていれば、根管充填の方法などはどうでも良いし、もしも根管充填されてなくても構わないとまで言い切った。 しかしさすがに専門医。出てくる症例のすべてが驚くほどきれいな根管充填がなされた X-Pであった。根管充填などどうでも良いと言いながら、「これでどうだ」と言わんばかりであった。専門医のプライドであろう。 アメリカ人の歯根は臼歯部では歯冠部の3倍ほどもあり、根管治療も難しいと思われますが、時間をかけて丁寧に予後の事を考えながらの治療を実践されている様子が良く分かりました。診療所に戻ってどこまでこの気持ちを持続できるだろうか、、、、、、やるしかない、頑張るしかない。

4日目   Occlusion Drs.Emie Anderson and Norman Chu
補綴専門医の2名の先生による講義であったが、補綴専門医というより交合専門医という方がぴったりの Drたちであった。 GPでは対処できない心理的にも問題を抱えている患者さんも多く来院するのでしょう。時間をかけて対話を繰り返しながら、体のバランスにマッチした交合をさぐり、作っていくという作業はとてもむずかしく根気のいる仕事でもあると思いました。一日2~3名の患者さんに理想の治療を提供するという徹底したプロ意識。多くの経験をふまえ、揺るぎない自信を持って仕事をしている姿勢に感銘を受けました。

5日目 診療所見学
GP2件、補綴専門医1件の診療所を見学しました。 プライド+個室+拡大鏡+パソコンを駆使したビジュアル説明+徹底した滅菌消毒 これはどの診療室でも同じでした。これは患者さんが望む歯科医療の基本なのでしょう。見習わなければ。

今回の研修でも多くの事を学ぶ事ができ、これからの診療室の向かう方向も見えてきました。参加させていただきありがとうございました。また機会があれば、本物を見に出かけたいと思います。よろしくお願いします。



ヒューストン研修を終えて 小口道生


予後と実際のアウトカムに関する4編の論文や2007年のシンポジウムでの講演からMichael K.McGuire先生が超一流のデンティストであることを認知してはいた。
今回の研修で得た最大の収穫はMcGuire先生の臨床と物腰に接する事ができたことである。特に診療見学に関していえば、米国の歯科医師ですら難しいと言われるなかで、この先得る事のないであろう貴重なチャンスを掴む為にヒューストンへ飛んだようなものである。

研修初日、我々をのせたバスが診療室に到着するとMcGuire先生が笑顔で迎えてくれた。人を引きつけるような笑みに品があり、こちらも高揚してくる。
初日の歯周病の講義では、歯周治療の基本と歯周病専門医における術式を学んだ。特に印象深かった2点は、世界の情勢がどのように流れるか分からない現状で大切なことは常に前を向いて進むこと、また治療に関しては常に患者さんにとってのベストを考えて提案することの大切さを教えていただいた事である。診療室にはベストの治療を行う環境が整備されており、二日目の診療見学に期待がかかる。
二日目は30名近い参加者が診療を自由に見学できる事を許された。もっとも患者さんにとっては大迷惑な話であるが、スタッフは常に我々に笑顔と配慮を絶やさずにオープンに接してくれたことが嬉しかった。この日はMcGuire先生とScheyer先生がインプラントの手術をそれぞれ2ケース行い、衛生士さんは自分の担当患者の診療を手際よく行っていた。手術の中には困難な例もあったが、McGuire先生の穏やかな立ち振る舞いに言葉でうまく表現できない何か一流歯科医師がもつオーラを感じた。
三日目と四日目はそれぞれ歯内療法とオクルージョンの講義、五日目は市内の二つのGPと補綴専門医の診療室見学であったが、専門医制度が整備された米国の治療水準の高さとそれぞれの歯科医師の自分の分野に対する自信と誇りを感じた。

五日間の日程は瞬く間に過ぎてしまったが、アメリカにおける本物の歯科医師を見た気がした。学問としても多くを吸収したが、McGuire先生の物腰にすっかり魅了され、自分の将来像を熟考するいい機会になった。





ヒューストン研修を終えてきたしろ歯科診療所 金谷史夫


今回のヒューストン研修は非常に刺激的なものでした。また中身も非常に濃く、現在の自分の状況と照らし合わせて、考えることが多い研修旅行となりました。
1日目・ペリオの講義、2日目・McGuire先生の診療所見学、3日目・歯内療法の講義、4日目・咬合の講義とDinner and certificate presentation ceremony、5日目・アメリカの3つの診療所見学と、かなりハードなスケジュールでしたが、用意していただいたMcGuire先生、Scheyer先生をはじめとするスタッフの方々、講義をしていただいたGarala先生・Anderson先生・Chu先生、企画・計画をしていただいた宮本先生や熊谷先生の熱意が伝わってくる本当に良い研修会でした。

僕がこの研修会を通して、一番感じたことはMcGuire先生、Scheyer先生をはじめとするスタッフの人たち、そして講義や診療所見学をさせていただいた先生たちが心の余裕と揺るぎない自信を持っているということでした。そして全ての人たちに笑顔で暖かく丁寧に接してくれる人間性に非常に感銘を受け、そして心ひかれました。
現在、2007年6月に開業した僕は、毎日を保険診療という日本の制度の中で忙しく働いています。その中でスタッフに対しても、患者さんに対してもゆとりがなかったのではないか?と反省させられました。診療所を引っ張っていく立場の院長が心に余裕がなければ、スタッフ、患者さんもきっとついてきてくれません。ゆとりのない状態では患者さんやスタッフは院長の自信を感じ取ることができないでしょう。そんな診療所にはきっと未来もないでしょう。スタッフ、患者さんがついていきたくなるような診療所を目指していた僕は、非常に恥ずかしく感じました。明日の臨床からすぐにこの姿勢を改善し、余裕と自身が感じることができるような院長となるように最善の努力をして日々の臨床に活かしていきたいと思っています。そして全てのスタッフと患者さんに笑顔で丁寧に接することができるようになりたいと思っています。

今回の研修旅行では、技術や講義のすばらしさはもちろんのこと、日本とアメリカの保険制度の違いから、日本の保険制度をもう一度考えさせられる非常に良い機会であったと思います。日本では保険で治療してくれる先生は良い先生という話も時々聞かれますが、やはり保険制度には限界があるということを感じました。
患者さんを本当の意味で最大限治療するためには保険診療ではできないことも沢山あります。保険制度に縛られずに、本当に良い医療を患者さんに自信を持って勧め、その医療を受け入れるかどうかの選択は患者さんにゆだねる。これが一番大切であると思います。このような要求の高い患者さんも満足してもらえるように、日々努力をして勉強し続けていくことが非常に大切であるということを感じました。これからも日本にとらわれずに色々なところで勉強していきたいと思います。そして保険診療にとらわれることのない、歯科医師となっていきたいと思います。
また、この研修旅行をうけて自信を持った点もありました。それは診療室の設備の面です。僕は日吉歯科診療所でしか勤務医時代を過ごしていないので、個室・消毒室・滅菌室等の設備は患者さんのプライバシー、感染予防等の面から、当たり前のものとして診療し、当たり前のものとして患者さんに提供していました。アメリカでの研修を受け、実際に診療室を見学することで、これはアメリカにおいても当たり前で、これが患者さんのための最高の診療室であるということがわかりました。つまり、日吉歯科診療所、そして自分のきたしろ歯科診療所はアメリカNo1のMcGuire先生の診療所と比較しても基本となる診療室の設備は遜色ないものだと感じました。
そして本当にWorldStandardな診療室を作ることができたと感じました。そして、スタートと方向性は間違っていなかったと感じることができました。しかし、日本の患者さんはまだそのことに気がついている人が少なく、またスタッフにおいてもそれが普通になってしまっていることが非常に残念です。このような診療所で診療を受けることできる喜びや、働けることにもっと感謝をしながら日々の臨床を送ってほしいと思っています。
McGuire先生が歯科医療はDisease BusinessかHealth Businessと言っていました。専門医であるMcGuire先生はDisease Businessです。しかし僕は一般開業医としてHealth Businessをしっかりと確立できるように常に模索を行いながら頑張っていきたいと思っています。そして1869年にJ. Brockaway先生が言った「最高の歯科医」に少しでも近づくことができるようになりたいと思っています。

今回の研修旅行を通して、非常に多くのこと直に触れて、感じることができました。日本の歯科医療の将来を考えながら、自分のできることを毎日行い、努力をして行きたいと思っています。



Houston Continuing Education Course 2008を受講して仲川隆之


私は今回、幸運なことに、事前研修として、21日~25日の5日間、Dr.McGuireの診療所見学をし、27日~31日の5日間、本研修を受けました。

歯科医師免許を取得して3年しか経過していない私にとって、今回のヒューストン研修は、非常に刺激の強いものでした。 McGuire先生の診療所は、歯周病専門医という中でも、歯周外科専門医とも言うべき、高度な歯周再生治療とインプラント治療が中心の診療所です。 充分な診療時間を確保し、自分の持ち得る知識と技術を存分に発揮し、良好な治療成績を残し、 患者からの評価とそれに見合った対価を得るMcGuire先生やScheyer先生の姿に、仕事に対するやりがいが見て取れました。 講義して下さったGarala先生、Anderson先生、Chu先生の講義からも、診療の質の高さ、やりがい、おもしろみが伝わってきます。 そのような姿を見ていると、第三者評価、情報公開、技術的な競争がなく、経営のためには質より数が求められる日本の保険制度が、 はたして日本の国民の健康に寄与しているかどうか疑問がわきます。

診療中も診療所の雰囲気はとてもやわらかく、歯科医師、歯科衛生士、スタッフ、患者がお互いを信頼している様子が伝わってきます。特に歯科医師と患者の信頼関係はとても強く、Ope後に握手を交わす姿が印象的です。
開業して診療室が約30年経過していること、診療室が個室で清潔であること、強いリーダーシップを持った院長が存在すること、勤続20年を超えるスタッフが複数いることなど、現在、私が勤務している日吉歯科診療所との共通点も多く、ワールドスタンダードの診療所に勤務していることが、再確認できました。

事前研修の中で、診療所のリサーチセンターの役割についても学んできました。日本で言うところの治験にあたるような、新しい治療法に関する研究を行っています。メーカーから依頼を受け、メーカーの担当者、リサーチに関するディレクターである衛生士、歯科医師とで、研究方法を検討します。術前の資料を採り、施術し、術後の経過を追っていきます。その都度、メーカーの担当者が診療室を訪れ、データの不備や欠落をチェックしていきます。データの統計処理はメーカーで行います。
歯科医師、歯科衛生士は、最先端の治療技術を応用でき、メーカーから研究に対する給与が入り、患者は研究に関する治療は安価で受診でき、メーカーは臨床に即したデータが手に入るというメリットがあります。リサーチセンターで得られたデータは大学の研究にも提供されます。
僕自身、アメリカの大学と開業医の連携に関する知識が少ないので、比較しにくいのですが、日本では大学と開業医との連携が弱いと感じています。両者に隔たりがあっては、大学では実際の臨床に活かせない研究がなされ、逆に開業医ではどんなに臨床経験を積んだとしても、エビデンスのないものになってしまい、日本の歯科医療の劇的な発展は望めません。例えば、大学で多くの被検者を必要とする研究を行いたいなら、複数の開業医にデータの提供を求めるべきですし、逆に開業医は、研究に耐えうるだけのデータを、常に蓄積すべきだと思います。
McGuire先生は、臨床家でありながら、研究者でもあるところに魅力を感じます。僕は研究者の道ではなく、臨床家の道を選んだ訳ですが、McGuire先生のように研究者としての目を備えた臨床家になりたいと強く感じました。

研修の最終日には、Houstonの3つの開業医を見学しました。どの診療所も個室で、一人一人の患者さんへの診療時間が充分取られ、術者は拡大鏡を使用し、腰を据えて診療をしています。歯科医師だけでなく、スタッフも生き生きと働いています。将来、自分が開業する際に参考になる点がいくつもありました。

McGuire先生の診療所で研修を受け、今後、歯周治療に重点を置いて勉強したい気持ちが大きくなりました。といっても、歯周病専門医になりたいということではありません。日吉歯科で学んでいなければ、昨年のマルメ研修を受けていなければ、歯周病専門医になりたくなったかもしれませんが、私の目標はあくまでも、地域住民の口腔の健康を守り育てるオーラルフィジシャンです。歯周再生治療やインプラント治療はやりがいのある仕事だとは思いますが、オーラルフィジシャンの仕事に取って代わるものではありません。
特に専門医の役割が確立されていない日本においては、歯周病専門医として開業しても、患者さんを共有できるパートナーとなるGPや他科専門医に恵まれなければ、歯周病専門医として充分に責務を全うすることは難しいでしょう。
日本の現状をかんがみて、歯周再生治療やインプラント治療の知識と技術を備えたオーラルフィジシャンを目標に精進したいと思います。

McGuire先生、Scheyer先生、Cindyさんをはじめ、Perio Heaith Professionalsのスタッフの皆さん、ご講演いただいたGarala先生、Anderson先生、Chu先生、見学にご協力いただいたBrune先生、Hickerson先生、Greider先生、完璧にコーディネートしていただいた宮本先生、Cookieさん、さまざまご協力いただいたJanaさん、大竹社長、そしてすばらしい研修を企画していただいた熊谷先生に感謝致します。



ヒューストン研修とマルメ研修に参加してひるま矯正歯科 晝間康明


 私は大変幸運な事にオーラルフィジシャンセミナー研修として,スウェーデンで行なわれたマルメ研修,アメリカで行われたヒューストン研修に参加する事が出来ました.
 マルメでは,質の高い歯科治療を提供するための教育・研究・行政について学び,ヒューストンでは質の高い歯科治療を提供する臨床・技術・実践について学ぶ事が出来ました.
 両国の研修に参加する事で,日本で得た世界の歯科情報に対する正確な理解,これから私たちが行なわなければならない歯科医療の将来像を再確認する事が出来ました.

 歯科先進国である両国と日本の歯科治療の決定的な違いは,研究も臨床もメインテナンスが基本となる事です.両国とも最新の治療法の開発やこれまで行なってきた治療に対して総括を行ないながら改善する事で素晴らしい発展や成果を残しています.しかし,最新の治療を盲目的に行なうのではなく,メインテナンスを基本とした正確なプロトコルに基づいて治療や研究が行われているのです.そのため,開発されたばかりの治療法でもバイアスが最小限に抑えられ正確な評価が可能となっています.結果,最新の治療法に対する評価は客観的であり,問題点を明確にしやすく,問題点に対する改善も迅速に行なえ,本当に患者さんの健康に貢献できる歯科医療が提供できるシステムである事を理解できました.

 また,研究だけでなく一般的な歯科治療においても,いきなり歯を削ったりする事は無く,治療を行なう前の検査とメインテナンスが徹底されており,治療後にも継続的なメインテナンスを行なう事で治療結果を最大限維持している事が理解できました.

 この様な歯科治療を行なう両国の歯科医院では, 1日に診る患者さんの人数は日本と同じでも,日本のように歯を削ったり抜いたりする患者さんは3割程度しかいらっしゃいません.つまり毎日の診療のうち7割の患者さんは歯科衛生士による定期的なメインテナンスで虫歯と歯周病を予防しているのです.そして,歯科医師は治療が必要な3割の患者さんに集中して治療を行なう事が可能なのです.

 したがって,歯科医師が1人1人の患者さんにかける治療時間は平均1時間,診療の内容によっては2~3時間かけて治療を行なう事も可能なのです.

 1人1人の患者さんにじっくりと時間をかけて治療を行なう事で,治療の質は上がります.また,じっくり時間をかけられるので歯科医師と患者さんが治療について充分にカウンセリングを行なう事も可能となります.メインテナンスを衛生士が担当して長期に行なっているため,衛生士の仕事はやり甲斐のあるものとなり患者さんや歯科医師からの評価も高くなります.  これらの相乗効果により,治療の質は高くなり,患者さんの治療に対する理解度が増し,歯科医師,衛生士,患者さんの信頼関係はより向上します.

 信頼関係が維持され,歯科治療を行なう事ができると言う事は歯科医師にとって大変幸せな事です.研修を通して歯科先進国である両国では,この様な歯科医師,歯科衛生士,患者さんの3者を幸せにする医療である事を深く理解する事が出来ました.

 日本でもメインテナンスを中心にした歯科治療を行なう事でこの様な歯科環境を造り出せる事を熊谷先生は私たちに教示して下さいました.メインテナンスを中心にした歯科治療を行なう事で日本の歯科医療が健全に発展する事に疑いの余地はありません.熊谷先生に道を示していただいた私たち次の世代の歯科医師は「皆が幸せになる歯科医療環境を構築する事」に向けて弛まぬ努力を続けなければならない事を肝に銘じる事が出来ました.

最後になりましたがこの様なセミナーを主宰していただい熊谷先生に心より感謝致します.マクガイア先生を始めとする全てのスタッフの皆さまに心より感謝致します.ありがとうございました.



ヒューストン研修を終えてひるま矯正歯科 晝間 直未


今回は、ヒューストンの研修に参加させていただきありがとうございました。
初めての海外研修で大きなプレッシャーがありましたが、参加されていた先生方があたたかく迎えてくださって無事研修を終えることが出来ました。
 帰ってからもまだ興奮冷めやらぬ状態で毎日の診療がとても楽しくてしかたありません。
私にとっては、見るもの聞くものすべてが感動の連続でした。
マクガイヤ先生のオフィスは本当にすばらしく当院の設備とは比べものにならないですが、世界のトップの歯科医院の見学ができたということはこれからの私の大きな目標になりました。またご自宅の素晴らしさは、言い表す言葉が見つからないほどで本当に素晴らしい経験をさせていただきました。
 5日間の研修は、驚きの連続で治療のレベルの高さや日本とのアプローチ方法の違いなど時差ぼけしている暇がありませんでした。

 オフィス見学では、マクガイヤ先生とサイヤー先生の手際の良い素晴らしい手術を目の前で見せていただき、またメインテナンスは衛生士さんのプロ意識の強さ、術後に舌の視診・触診を行い口腔内全体に及んだケアにレベルの高さを感じました。
 最終日の3件の医院見学では、アメリカのGPの先生方のお話がとても参考になり、日本でもこうありたいと思わされました。GPとしてやるべきことをきちんと行いそれ以外の事は信頼出来るドクターに依頼し、患者さんに1番いい治療の提供をする理想的な治療体系をみせていただきました。
 今回は、夫と一緒に参加させていただき一緒に学べたメリットは何事にも変えられません。
今まで以上にお互いの仕事、オフィスの事、スタッフの事を大事にしたいと云う気持ちが強くなりました。
 また、色々現地でお世話になりました宮本先生・中川先生・通訳の岩上さん・オーラルケアの大竹さん・クッキーさん・シンディーさん・参加された先生方そしてなにより研修を主宰してくださった熊谷先生に感謝いたします。
本当にありがとうございました。



ヒュ-ストン・セミナー感想文高森泰彦


『琴線にふれる』
熊谷先生がMcguire先生に話されたスピーチの中での、この言葉が今回のこのツアーの“キーワード”だったと思います。
今回の研修セミナーではMcguire先生のオフィスを見学させていただき、スタッフや診療室の雰囲気を実際に肌で感じ、どのような臨床をどのようなタッチで患者さんに提供されているのか、どっぷりと感じさせていただくことができました。 セミナーの内容も高いレベルの内容がシンプルに良くまとめられており、これらを自分の診療室にアレンジしてまとめれば、そのまま自分たちの日常臨床の標準マニュアルとして使えるものができてしまうと思いました。 そしてまた、同行したメンバーも最高でした。各々臨床をしている場所やスタイルは違うものの、根っこの部分のハートはみんな共通するものでつながっており、大変良い情報交換・意見交換ができました。お互いがライバルであり、またお互いがサポーターになれるような“同志”が集まったすばらしいセミナーだったと思います。

いわゆる「プロ」の醸し出す“Art”のレベルには、3段階あると感じています。
1段階目は“Art of Doing”(職人的な技術のプロ)です。歯科医療の世界では、このレベルの先生はけっこういらっしゃいますし、歯科で“Art”という言葉を使う時には、(残念ながら)この部分を指すことが多いように感じています。
2段階目は“Art of Being”(“哲学”を持つプロ)です。たとえばイチロー選手は今このレベルにいると思いますし、ここまで来ると「一流のプロ」と言えると思います。このレベルのプロは、その余熱で周囲の人に影響を与えますが、あえて周囲の人に暖かくタッチしていくことはまだありません。
3段階目は“Art of touch”(超一流のプロ)です。“Art of touch”というのは日野原先生が使われた言葉ですが、私は自己流で勝手にこれを究極のプロだと考えています。熊谷先生、Mcguire先生、Anderson先生がまさにそうだと思います。このレベルのプロは、患者さん・スタッフ・そして周囲の人々に、プロとして常に厳しく、しかし暖かく、いつも冷静にタッチし、プラスの影響を与えています。 しかしそれとは対照的に、日常臨床の中で診療・システム・スタッフなどの問題で、いつもドタバタと悪戦苦闘している“自分”があります。今はまだ2流かそれこそ3流ですが、将来は“超一流のプロ”になっている“自分”とその周りの空気をイメージしながら、熱いハートを持ち、クールに淡々と、毎日の臨床に取組みたいと思います。時差で眠れない異国の夜に、このようなことをしみじみと感じました。
本セミナーを企画・運営をしていただいた方々に、あらためて心より御礼申し上げます。熊谷先生をはじめとする日吉歯科の方々、大竹さん、クッキーさん、その他の皆さん、同行させていただいたた先生方、本当にありがとうございました。



ヒューストン研修を終えて古市彰吾


まず、今回の研修を企画・立案・運営に係わられた方々に厚く御礼もうしあげます。
今回の研修旅行でのポイント
1)参加されている先生方の歯科医療市場における価値の高さ
2)マグワィア先生の臨床に対するプロ意識とスタッフ教育ならびに医院運営
3)とくに、印象的であった咬合の講義
4)次回の研修に益々の期待と可能性を感じる

1)私のオフィスは東京の都心部でランニングコストがきわめて高い。そもそも、土地の価格が10倍も20倍も違うところで同一価格、同一サービスを提供することが市場経済のなかで可能な訳が無い。今後、道州制や地方分権がすすみ地域医療における格差の問題など様々な歪みが表面化してくると思う。東京都心の23区内では、患者利益になる真の歯科医療はほとんど行われていないと推察できる。都内は平均のレセプト枚数が100枚前後でありほとんど生業にならない。その為、各診療所は経営を成り立たせるため、自費診療にするためオーバートリートメントをせざるを得ない。そのため健康被害があとを絶たず患者はおそろしくて虫歯になっても歯医者にいけない。そのため、最近の初診の患者さんはほとんど知人や患者さんの紹介であり、予防してくれる歯医者を探していたという方は少なくない。つまり、需要は確実に高まっていることを肌でかんじています。しかし、今の診療報酬体系下で都市部において予防医療をおこなうためには、設備投資以外に運転資金が3000万位必要です。にもかかわらず、業者まかせで開業し倒産の憂き目に会う医師が少なくない。私の所には、若い歯科医が見学によくくるが現実の厳しさとソレに対する認識には大きく温度差を感じる。私は開業して7年目になるが、初めから予防医療の普及を理念に掲げやってきましたが、インプラント治療の導入などがなければおそらく存続はなかったと思います。都心のオフィスビルでの開業では初期投資に約1億500万かかりました。7年で7000万程度返済したが正直、正気の沙汰ではありませんでした。今後、都心部で開業しようと考えている後輩には、絶対やめたほうがいいとお伝えしたい。幸い私のところは、予防の理念が患者各位の理解を取り付けることができた今日やっと保険診療報酬で自身の給与を除き80%の経費を賄うことができるようになったがこれを最低100%までにもっていかないとまともな経営とはいえないと考えている。(それでも、実際まともかどうかわからないが。)   今回、参加された先生方は地方で群を抜いたレセプト枚数をもっておられ経営的にも開業して10年を越えるとかなり安定されているようにお見受けしました。   私のところも10年目を迎えるころには、ISO取得と同時に限られたキャパではありますが最大でレセプト600枚程度は至上命題と感じました。

2)マグワィア先生の日々の診療とリスク管理には、分業化が進んだアメリカの歯科医療ならではの合理性と羨ましささえ感じました。同等の医療行為をした場合インプランや歯周外科(GBR)などを除いてほぼ10倍の評価を得られるアメリカの現状を考えると1日に、形成、根治、抜歯、インプラント、FOPなどとよろず歯科状態の自身の日々の仕事と比較すること事態ため息のでる思いでした。

3)講義の最終日に拝聴させて頂いたアンダーソン先生の咬合の講義は短いながらに様々な臨床に直結した内容で持ち帰り再度勉強するよい指針となりました。

4)なにしろ楽しいひと時だったのは夜の熊谷先生を囲んでの飲み会でした。皆さん勝ち組歯科医院のボス達なので前向きの意見が多くよい波動でお酒もすすんでしまいました。次回の研修にもバージョンアップした皆が一同に集まりよりよい歯科医療の方向性について語り合えたら最高であると感じました。
若い先生に対し思うことは、経済的に可能であれば海外で診療できる資格取得などの準備をしておくことも選択肢の一つではないかと思う。皆保険制度はいずれ破綻するでしょうが人生は限りのあるものですから努力、研鑽が正当に評価される制度のもとで真の患者利益を追求することは重要なことであると思います。
私のオフィスでは、マグワィア先生とシェィアー先生のように医院運営をシェアできるビジネスパートナーを探しています。興味のある方は見学にいらしてください。

千代田区永田町2-11-1 2514
医療法人社団 しおん緑山会
古市彰吾





ヒューストン研修を終えて 感想文  2008/05/10北海道空知郡南幌町中央4丁目5-7  加藤歯科 加藤久尚


● 挑戦
・2006年にボストン研修が終わってからちょうど2年が過ぎました。「オーラルフィジシャンはどの歯科の分野も最低7割の知識が必要である」と熊谷 崇先生がおっしゃっています。2年前のボストン研修では最新の歯科を学び、私の臨床レベルが世界の標準に比べて特に劣っているのが、ぺリオ、補綴、インプラントであることをはっきりと自覚しました。この2年間それなりに自己研鑽をしてきたつもりであったので、少しでも自己成長できたことを感じることができるのかが今回のヒューストン研修の楽しみでもありました。偉大なマクガイア先生のオフィスで研修を受けさせていただけることへの感謝とともに 日本へ帰ってから真の患者利益となるように今後の私の臨床に生かせるようにしなければと何か身のひきまる思いがしました。また国や地域をよい意味で私達が変えなければならない役割があるのではないかと使命も感じました。百聞は一見にしかず。2日目にはライブオペの予定もあり、実際に肌で感じることが大変楽しみになりました。

● 研修の意義
・今回の研修はボストン大学研修やマルメ大学研修と同様に大変有意義な研修であったと思います。マクガイア先生はAAPの元会長で、ベストクリニシャンを受賞し、ブッシュ大統領のファミリードクターという非常にグレイトな先生で、アメリカのぺリオの専門医でもマクガイア先生の研修を安易には受けられないのに熊谷先生を通じてこのようなすばらいしい研修を受けられたのは大変ラッキーで、夢のようなことであると思います。まマクガイア先生はそのようなすごい先生にもかかわらず、優しく、すばらしい笑顔でいつも迎えてくださり人間的な魅力にあふれています。手術中に私であればとうにいらいらしている状況でもいつも冷静で、 ジェントルマンでした。私も治療時に緊迫した状況でも気遣いできる人間にならなければと反省しました。今回の研修内容になるのに構想を練り、随分と時間をかけてマクガイア先生と熊谷先生は打ち合わせをして下さったのだと感謝いたします。

● 研修に参加して感じた今後への責任
このようなすばらしい第1回目のヒューストン研修を受けることができたことも感激ですが、ここで学んだことを友人や後輩の歯科医師などへ伝えていく責任も感じました。
・ 自分の臨床を再度見直し、オーラルフィジィシャンとして患者に何ができるか、どのようにすれば社会貢献できるかを検討し始めています。
・ 院内でチーム医療をどのようにつくっていき、私が何を分担し、勤務の先生たちが何を分担していくかを再検討し、それぞれ再研修し始めます。
・1人ではくじけることがありますが、保険制度にめげることなく、患者利益となる診療体制を日本の歯科事情のなかで私たちが構築していくことが求められているとおもいます。医院単位で変えられることして 私の医院を世界の水準を超える、いや世界最高水準に達しなければならないと感じました。

● 研修を自分の臨床へどのように反映するか
・ オーラルフィジィシャンとして知識と技術の整理をしていきたいと思います。
・ チーム医療をすすめていくには共通の哲学を共有する必要があります。オーラルフィジィシャンは何を分担し、日本にはいないが専門医に何を任せるかを整理する必要があると思います。
・ 言語学習もDVDなどで6ヶ月ほど研修しましたが、完成度は20%ぐらいで、継続して取り組み さらなるレベルアップを図っていきます。

● 要望
・いつも熊谷先生にばかり、研修の準備で心身ともに負担がかかるので、何か私たち参加者でもできることがあれば準備のお手伝いをしていかないとこの研修会を続けていくことが難しいと思います。お手伝いできることがあれば遠慮なくおっしゃって下さい。

● 研修開催への感謝
・熊谷先生をはじめ、マクガイア先生、この研修をコーディネートしてくださった宮本先生、オーラルケアの大竹社長、クッキーさん、通訳をして下さった岩上さん、快くこの研修に参加を勧めてくれた家族、院長が不在時にも診療室を守ってくれているスタッフに感謝致します。
・ 講師陣の人柄、心配り、すばらしい能力、素敵な笑顔は忘れることができず、自己成長してまたこの地へ来ることができればと期待します。またぜひ次回研修に参加させてください。
・ 参加した歯科医師や衛生士さんの研修態度から志の高さが伺え刺激になりました。
・ 診療においても人生においてもこの研修がターニグポイントとなり、院内のチーム医療のレベルが少しでも成長して再度皆様に研修会などでお会いしたいと思います。

本当にありがとうございました。



ヒューストンセミナー報告書遠藤浩


 まずはじめに、今回有意義なセミナーを企画していただいた熊谷先生、マクガイア先生、SAT事務局の方々に感謝申し上げます。
 私にとってアメリカ南部を訪れるのは初めての経験であり、テキサス州ヒューストンがどんなアメリカなのか非常に興味がありました。
ロサンゼルスーダラスと乗り継いでヒューストンに到着しましたが、テキサス州の町は、他の大都市のニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスに比べ、人々が温かみのある“情”のある町のように感じました。
我々を迎えてくれたDr.マクガイアは、正真正銘ジェントルであり、セミナーを通して、彼の終始一貫した穏やかで優しい笑顔は、今回私が一番の学ぶところでした。 セミナー内容は、まさにアメリカン!! 日本の歯科医師が陥りそうな国民健康保険を前提とした治療ではなく、何が最善なのかを、患者さん、コ・デンタルスタッフの協力を得ながら、ルーティンワークで提示していく内容は、羨ましいこともさることながら、タフな精神性を感じました。

●ぺリオ理論編では、当然ながら歯周処置とメンテナンスが最も大事であり、付着歯肉やバイオロジックウィズの重要性、プラスティックサージェリーテクニック、ジェムー21を使用したGBRの有用性を実にスマートに解説してくれました。その中で最も新鮮だったのは、抜歯の基準が明確であること。長期的な咬合の維持を前提にした戦略的な考えは、合理的なアメリカ的考えでもあるが、これがワールドスタンダードなのかもしれない。

●2日目は臨床見学であった。CT分析で作製したステントをもとに適切な部位に適切なインプラントを植立する症例、ソケットリフト症例、サイナスリフト症例と、たった1日の間にバラエティに富んだ症例を提供していただいた。彼らのホスピタリティ、オモテナシには頭がさがる。その中で、術前の予測と異なっても冷静で笑みを絶やさないDr.マクガイアのタフさには恐れ入った。 術後、彼が『臨床において、スキルが重要なのは勿論だが、それ以上に重要なことは根気だ。』と語ったが、この言葉が今回のセミナーで学んだ最も貴重な金言である。

●3日目はエンドのレクチャーで、時差ボケと疲れからか、睡魔との闘いでもありました。根管療法はコンサバティブでやや地味な領域なのかもしれませんが、数万円もする器具を積極的に応用する手法は、健康保険が前提の日本では採算取れないなぁ・・・と半ば諦めながら、ついつい意識が遠のいてしまいました。

●4日目はオクルージョンのレクチャーで、現在アメリカの咬合療法がどの様なコンセプトに基づいて臨床が行われているのか、今回参加する大きな動機にもなっていたので興味深かった。アメリカにおいてナソロジー後の80年代、TMDと咬合は関係がないような報告が多く、臼歯部の咬合を語るのはタブーのような時期があったように記憶します。講師のDr.アンダーソン、Dr.チュは顎関節症例患者に対して、咬合器上での咬合分析、筋肉の触診、丁寧な咬合調整繰り返しながら、適切な補綴物を提供していました。しかしチョッパータイプのチューイングサイクルが多い欧米人とグラインディングタイプの多いモンゴリアンでは、一つの咬合理論で片付けることは難しいような気がしました。熊谷先生もおっしゃっていましたが、咬合を理解するのには、総義歯症例で試行錯誤して学ぶことが一つの早道なのかもしれません。

レクチャー終了後、Dr.マクガイア宅でホームパーティが行われ、楽しいひと時をすごしました。詳細は、他の先生方がお書きになっていると思いますが、日本の歯科医師とは次元の違う世界であり、羨望をはるかに通り越していました。その中でマクガイア夫妻の古今東西問わないコレクションのセンスの良さには驚きでした。歯科大入学当時、歯科医師に最も必要なのは“センス”だという先輩の言葉を思い出しました。もう歯科人生の半ばを通り越してしまいましたがね・・・・・

セミナー後、ロサンゼルス経由で帰国したので、NASAを見学できなかったことは残念でしたが、多くのことを学び、多くの先生と交流を持てた数日間は、自分自身をフレッシュな気持ちにさせてくれました。
最後に、今回の企画を立案していただいた多くの方々に感謝申し上げます。



今西泰彦


「この一週間はとても刺激的なものになります。多くの歯科治療に関する情報をさしあげます。楽しみながら過ごし下さい。」そんなマクガイヤー先生の言葉で私の歯科人生で一つの大きな転機でなるであろうオーラルフィジシャンヒューストン研修が始まりました。
今回のセミナーへの参加を診療所の休みの事などで躊躇していた私は早乙女先生、西山先生、そして自院のスタッフのワールドスタンダードですよという言葉に後押しされての参加でした。ヒューストンの空港でお会いしたセミナー参加の先生方はレセプト1000件ユニット増設、病院拡張などとても今の日本の歯科界では考えられない先生方ばかりでした。そんな日本の歯科界をワールドスタンダードにという気持ちを強く持った先生方と共にアメリカという地でのセミナー受講はとてもわくわくするものでした。
マクガイヤー先生シャイヤー先生の講義は最先端の歯科情報を網羅しつつ基本を忠実にそして必ず評価、検証しなさいとう教えであったと感じました。

インプラントの手術の際は大勢の見学の中、難症例を見学者や患者さん、スタッフに気を使いながら淡々と冷静に手術されているのをみてそのプロ意識の高さに尊敬の念を強く抱きました。またアメリカの衛生士の方々によるメンテナンスの実践も見学できました。必要な検査の後、的確な審査診断、治療、個室を持った衛生士によるメンテナンスとそれは日頃熊谷先生がいっておられるメディカルトリートメントモデルが特別なものでなくごくごく当たり前のもので最先端の治療もその上に成り立っているのだという事が理解できました。ペリオの他にもエンド、オクルージョンと、盛り沢山の内容で4日間の講義はあっという間に過ぎ去って行きました。どの先生方も何故こんなに自身に満ち輝いて見えるのでしょう?それはヒューストン郊外の医院見学でも同じでした。様々なスタイルの開業医の先生方も日常の診療を本当に楽しみ、プライベートもとても充実しているとの事でした。日本では保険に翻弄され改定の度に一喜一憂し仕事が終わるとくたくたという日本の現状との違いに驚くばかりです。成功している診療所に共通しているのはメンテナンスがしっかりと行われて、GP、専門医、患者さんとの相互関係がとても良好だと言うことでした。
このセミナーの楽しみの一つとしてマクガイヤー先生の6000坪の自宅でのホームパーティーがありました。それはまさにアメリカンドリームそのものでアメリカの社会における歯科医のステータスや人間性に触れる良い機会となりました。

以前、オーラルフィジシャンセミナーで熊谷先生が「いつか本物を見せてやらないといけない」とおっしゃっていました。このセミナーに参加する以前にワールドスタンダードという事について頭の中で自分なりに理解はしていました。しかし実際に肌で感じ自分の目で確かめる事がこれ程自分にとって大きな財産になるとは思いませんでした。 このような機会を本当につくってくださった熊谷先生、マクガイヤー先生をはじめとする多くの講師の先生方、現地でコーディネートをして下さった宮本先生、見学をこころよくさせて頂いた開業医の先生方、そして日吉歯科の先生、スタッフのみなさん本当に有難う御座いました。今回のセミナーの感動を忘れず日常臨床を再度見直し社会貢献できる歯科医院を作って行きたいと思います。「悪銭身につかずだよ」という熊谷先生の言葉を忘れず。
帰国の際、「先生、来て良かったでしょ?」と言う西山先生の言葉に素直にうなずく自分がいました。ぼくをここに運んでくれた西山先生、早乙女先生本当に感謝です。ありがとう。



<ヒューストン研修に参加して>秋田県  柴田貞彦


 今回の研修は、何から何まですばらしく感動の連続でした。講義については日常臨床の礎となるペリオ、エンド、咬合の分野のエッセンスが、とてもわかりやすくまとめられおり、すばらしいの一言に尽きました。とても頭の中が整理されたと思います。講義の最後にマクガイヤー先生は、これからはdisease ではなくwellnessにスポットをあてていくべきだとお話されました。これは日頃、熊谷先生がおっしゃっていることであり、改めて歯科医療のパラダイムシフトが起こりつつあることを確信しました。

 また、マクガイヤー先生のオフィスで診療を拝見する機会にも恵まれました。私は、1日先生のオペを見学させていただきましいた。先生は、術前の十分なプランニングに基づき、終始冷静にそして根気のいる場面では忍耐強くオペを進められました。このようなお姿に術者として最も大事なものを改めて教えられた気がいたしました。この日、マクガイヤー先生は、2例の大きなオペの他に患者さんのチェックなどもあり、大変ハードな1日を過ごされていましたが、少しも疲れた表情をみせず、終始にこやかな表情でした。こんな中でも私達への気配りもしていただきました。このような先生のお人柄には、本当に頭の下がる思いがしました。

マクガイヤー先生の素晴らしいご自宅で開催されたcertificateの授与式も感動でした。先生のご自宅に招かれたグループは今回が4番目だそうで、このことが実現したのは、熊谷先生とマクガイヤー先生との深い絆によるものと思います。本当にそのような場面にいることのできた自分は幸せだと思いました。 最後に研修を支えていただいた医院のスッタフの皆さん、宮本先生、大竹社長、cookieさん、通訳の岩上さんなど多くのすばらしい人達の存在も忘れることはできません。色々お世話になりました。そして、このような貴重な機会を与えていただきました熊谷崇先生に改めて感謝いたします。



オーラルフィジシャン アドバンスコース ヒューストン研修を終えて西山和彦


2年前にボストンでの研修を受けることができ、学生時代から一度見てみたかった米国の歯科医療を思う存分体験することができました。
当時は見るもの感じるものが全て新鮮で、とにかく毎日が驚きと興奮の連続でした。帰国後さっそく日々の診療に、 そこでの経験を徐々に反映させていきながら、今回のオーラルフィジシャン アドバンスコース ヒューストン研修の準備をしてきました。そして待ちに待った2年ぶりの海外研修は、前回にもまして私の今後の歯科医療活動に確信と希望を与えてくれました。

1)Perioコース
時差ぼけと闘いながらの始まりでしたが、McGuire先生の「我々は未来へ進んでいかなければならない。そして広い視野を持たなければならない」という言葉ですっかり 眠気が吹っ飛んでしまいました。まず基礎から始まったScheyer先生との講義は、これまで常に熊谷先生が仰っていた、我々は初期・中等度の歯周治療を確実にコント ロールしなければならない、という言葉を裏付けるものであり、歯科衛生士さんとのとこれら歯周治療における非外科療法は、地域の歯科医院での基礎となるものとあらためて確信いたしました。また外科療法も術式ごとにわかりやすく講義してくださり、今後さらに自己研鑽が不可欠であると実感いたしました。
2日目の臨床見学と現地歯科衛生士さんとのディスカッションは、もう少し語学ができたらより理解できたのでは、と少々残念でしたが、それを差し引いても実り多いものでした。McGuire先生とScheyer先生の手技を見学しながら、将来自分の医院でもこのようなopeが行えるように、またメインテナンスの主役となる歯科衛生士さんが十分力を発揮できるように院内環境整備を図ることが、帰国してからの私に課せられた責務であると感じました。 McGuire先生のオフィスで勤務している歯科衛生士さんは、皆現在の仕事の充実ぶり、将来への明るい期待を語っており、ここに通院している患者さんは一番その恩恵を受けていることを実感しました。

2)Endoコース
Garala先生の講義は私が学生時代に受けた歯内療法学の講義とは打って変わって、Endは楽しいもの、と感じました。学生時代Endoは座頭市のごとく見えない根尖をい かに治療するか、という少々重苦しいナーバスなイメージがありましたが、Garala先生はもうEndoが楽しくて仕方がない、という雰囲気で講義をされました。
当然その秘密は講義中にあきらかになるわけですが、座頭市の目が開いてしまったという感じで しょうか。

3)Occlusionコース
Anderson先生とChu先生の講義では、歯科治療は咬合学無しでは解決できない、ということを改めて実感いたしました。数多くのスライドで楽しく講義してくださいまし たが、その理論は厳密で、中心位・中心咬合位について常に口腔内治療時の座標軸として考えなくてはならないと教えられました。

3)歯科医院訪問
一般歯科の医院2件と補綴の専門医院を急ぎ足で見学しました。今回特に感じたことは、一般歯科医院の2件とも医院経営の哲学、理念がオーラルフィジシャンのそれとほぼ同 じであった、ということです。熊谷先生は常に私たちはワールドスタンダードを目指し、実現させることが患者利益につながると仰っていますが、実際に見て医療スタッ フにディスカッションさせていただいて初めて実感として自分自身に取り入れることができたと思いました。特に一般歯科医院の先生の「私はGPという専門職として、こ の仕事に誇りを持っている。」という言葉に米国の歯科医療を支えるシステムの完成度を感じました。

サティフィケート授与式はMcGuire先生宅で華やかに執り行われましたが、米国で成功した歯科医師の邸宅の豪華さにしばし圧倒され、国民の歯科医療に対する期待の高 さの表れなのではないかと思いました。
今回の研修を通じて、日本からのメンバーも含めて情熱的で素晴らしい先生方、沢山の助言を下さった先生方と出会えたこと、そしてこのような機会を与えてくださっ た熊谷先生、この研修をサポートしていただいた方々に心から感謝いたします。ありがとうございました。



ヒューストン研修を終えて西田栄昭


 私は明海大学の歯周病学講座に7年間在籍していたので、マクガイアー先生の名前は以前より知っていました。
この研修があると知った時は、このような機会は2度とないかもしれないと思い参加したくて毎日のようにSAT事務局のHPを見ていました。そしてメールにてヒューストン研修の募集が届きすぐに応募したところ即日で締切りとなった時には皆の関心が強い事に驚きましたが幸いに参加できる事になり喜んだのが昨日のように思います。参加が決定してから研修当日まで10ヶ月ありましたが、気がつけばあっという間に出発の日を迎えました。
 研修はマクガイアー先生のオフィスの研修室で行われ、全米でナンバーワンの歯周病専門医であると言われているマクガイアー先生は暖かく私達を迎えて下さいました。研修はどの内容もエビデンスに基づいて解りやすく講義をして下さり最新の情報も教えていただきました。講師陣の先生方は人柄も非常に良く自分の仕事に対し誇りと自信を持っておられ特に症例写真を提示する時には自信に満ち溢れているように感じました。また、毎日の研修の後は一緒に参加させていただいた先生方と食事をしながら今後の歯科医療について話しました。先生方の歯科医療に対する取り組みはオーラルフィジシャンとしての役割を十分に果たしており、全員が同じ方向を向いて歩いていることを痛感し自分も遅れないようにしっかりと付いていかなければならないと認識しました。起きてから寝るまで内容の濃い1日で、あっという間に帰国の日を迎えました。
 この海外研修では医院見学もあり実際の臨床にも触れる事ができました。アメリカにもGPの先生方はいらっしゃいますが、多くはそれぞれの科の専門医が自分のオフィスを持っていて、得意分野を生かした治療を行っていました。日本のようにすべての治療を1人のドクターが行うよりも理想的な形で、1つの診療室で各専門医による治療が行えたら、熊谷先生が常々おっしゃっている「真の患者利益」に近い医療を提供する事が可能であると思いました。
 今回のすばらしい研修を企画していただいた熊谷先生をはじめ、宮本先生・オーラルケアの大竹さん・通訳の岩上さん、現地では講師陣の先生方・コーディネーターのクッキーさん本当にありがとうございました。生涯忘れる事のない貴重な経験をさせていただき感謝しています。
 今度はスカンジナビアのカリオロジーやペリオドントロジーについて学びたいです。今後とも海外研修に参加させていただきたく思います。よろしくお願いします。




ヒューストン研修で学んだこと千葉雅之


   
日本から14時間かけて、ヒューストンに到着しました。コンチネンタル航空の機内食は、味付けの濃いものが多く、到着早々に日本食が恋しくなりました。
空港では、Coordinatorの宮本貴成先生がお迎えに来て下さり、ホテルに向かいました。いつもながら、彼の気配りに感心いたします。夕食は、テキサス料理を食べに行きましたが、そのボリュームにビックリしました。一皿で3人分の量でした。

   
翌朝、マクガイヤー先生のオフィスに到着しました。先生の診療室は、朝8時から診療が開始されていたのには驚きました。我々が到着した午前8時30分の段階で、駐車場の車がズラリと並んでおりました。
ヒューストンの人々は、朝の時間を効率良く活用しているようです。最終アポイント時刻は午後4時で、診療終了後のアフター5は、職場を離れ、自己研鑽やサービスに、プライベート時間を割いているようです。タイムマネジメントが良くできている点に感心しました。

  
マクガイヤー先生の研修室は、とても広く、落ち着いた環境にありました。研修生の椅子は、すべて革張りで、ヘッドレストまでついていました。
革のにおいがする研修室で、いよいよ研修が始まりました。講義の時間が、日本時間の深夜から朝方にかけて行われるため、このヘッドレストに後頭部をつけると、気を失いそうで危険でした。

  
はじめに、マクガイヤー先生のごあいさつがありました。マクガイヤー先生は、「オーラルフィジシャンのスタディーグループを立ち上げた熊谷崇先生の先見の明に、尊敬の念を表したい。」と述べました。
マクガイヤー先生と熊谷先生は、歯科医療に対する情熱に共通の思いがあると思いました。全米No.1の開業医と、日本No.1の開業医が目指す方針は一致している点に驚きました。
講義に先立ち、院内ツアーが行われました。すべて外科用の個室は、万全の設備が整備されており、ビデオ撮影できる部屋から、術中の様子が研修室にも映し出されました。マクガイヤー先生は、リサーチに関する研究も数多く手がけられ、リサーチ用のオペ室では、インプラントと天然歯の術後の変化を追っているそうです。
患者さんは、診査が終わると、快適なコンサルテーションルームに案内されます。円滑なコミュニケーションが取れるように、暖かみのある部屋になっていました。常勤・歯科衛生士は4名おり、いずれも15~20年以上の臨床経験を有し、各自がリサーチに関する異なる研究を担当している点に驚きました。 臨床データを大切にして、エビデンスを実証する姿勢は、日吉歯科診療所と同様であり、見習うべきワールドスタンダードな姿勢だと思いました。

  
初日は、マクガイヤー先生とシャイヤー先生により、ペリオとインプラントに関する講義が行われました。 講義内容は、1. 病因論(何が歯周病の原因で、生体がどのように反応するか) 2. 診査診断 3. 初期治療と非外科的な治療 4. 再評価と治療計画 5. 歯周病の外科的療法 6. 歯周組織形成手術 7. 歯科用インプラント、8. メインテナンス療法 と盛り沢山の内容でした。 講義の中で、「歯周治療が施された後に、いかにメインテナンスをして健康な状態を保つべきか」が重要であり、「努力をしても不幸にして歯が喪失された場合は、歯科用インプラントを用いた治療オプションを持っていなければならない」と述べていました。 また、歯周病は多因子性の疾患であり、歯肉炎から歯周炎に移行するプロセスであることを学びました。その治療法には個人差があり、メインテナンスは、個々の患者さんに適したメインテナンスを行う必要があることを再認識しました。

  
2日目は、インプラント手術、サイナスリフト、骨造成に関する外科処置を見学いたしました。 下顎の歯槽骨吸収が進み、残存歯槽頂が鋭縁になっているケースにおいて、CTならびにシンプラントで術前分析し、外科用ステントを作製していました。そのステントを装着し、インプラント埋入が行われました。頬側の歯槽骨が吸収し、インプラントのスレッドが露出しているケースにおいて、GEM 21Sとβ-TCPを用いたGBR手術を見学しました。
GEM 21Sは歯周組織を対象とした成長因子であり、β-TCPと混ぜ合わせて骨補填材料として利用すると、驚くべき骨造成をもたらすことを知りました。他にも、ヒト由来の脱灰凍結乾燥骨(Dimineralized Freeze-Dried Bone allogous)、牛由来のBio-Ossも骨造成に使用していました。また、吸収性メンブレンとして、Ossix Plusが用いられていました。適切な診断と多くの経験から織りなす、マクガイヤー先生の手術に感心いたしました。

  
午後には、マクガイヤー先生の新患応対を見学しました。 新患は、GPからの紹介でやってきますが、適切な診査診断の後、治療法を提案し、患者さんとのコミュニケーションを大切にしていました。紳士的に患者さんに接する姿勢が、伝わってきました。円滑なパソコンの活用や、受付に対する情報伝達も入念に行われていました。チーム医療における歯科医師のあるべき姿を示して頂きました。マクガイヤー先生は、常に笑顔で患者さんに接し、それに伝染するように患者さんも笑顔を返して来ます。笑顔がもたらすコミュニケーションの重要性についても学ぶことができました。

  
3日目は、ガラーラ先生のエンドの講義があり、ニッケルチタンによる根管形成、クロルヘキシジンと水酸化カルシウムを混ぜた根管消毒、根管を無菌的にすることの重要性について学びました。
4日目は、アンダーソン先生とチュー先生による咬合の講義がありました。咬合の診査診断、中心位の意義、咬合調整の重要性について、学びました。咬合紙による接触点は、口腔内写真を用いてその変化を記録している点に感心しました。 各専門医は、互いを信頼しており、アメリカにおける専門医制度の素晴らしさに感心いたしました。

  
4日目の夕方に、マクガイヤー先生のご自宅を訪れました。4500坪の敷地に存在するプール付きの自宅は、想像を絶する以上にゴージャスでした。ご自宅には、ウェルカムドリンクやご馳走が用意されており、ピアノの生演奏を聴きながら、至福の一時を過ごしました。マクガイヤー先生の実力を裏付けるエビデンスを見たような気がしました。

  
歓談の後に、サティフィケート授与が行われました。研修が終わったのではなく、新しい研修が始まる予感がしました。マクガイヤー先生と熊谷先生は、古くからの友人の様に、意気投合しておりました。このような素晴らしい機会に参加できて、本当に幸せだと思いました。

  
5日目は、開業医院の見学に行きました。 はじめに、ユニット6台で開業しているGPを訪れました。一日40名の患者さんが来院し、メインテナンス患者が70%を占めていました。患者教育に時間をかけ、歯科医師がじっくりと診療するように心がけているそうです。院長は「GPは専門医である」と自信を持っておりました。GPとしてのこだわりを感じました。 そしてまた、オーラルフィジシャンと同じ考えだと思いました。 続いて、補綴専門医を訪れました。穏やかな性格の院長に、アナウンサーの副業を持つ、饒舌な奥様が院内を案内して下さいました。歯科医院はバランスが大切だと思いました。

  
最後に、女性スタッフだけで構成されている開業医を見学しました。診療開始が朝7時、診療終了が午後3時という療時間に驚きました。午後3時に帰宅できることで、勤務している女性スタッフはとても満足しておりました。勤務医である女医さんは、歯科助手 → 歯科衛生士→歯科医師の経歴を持ち、スタッフの立場を理解しながら、コスメティックの分野に特化している若き歯科医師でした。オフィスホワイトニングは、ほとんどの患者さんが希望されるそうです。

  
医院見学の午後、NASAに出かけました。そのスケールの大きさに驚きました。
月面着陸を初めとする アポロ計画には、年密なPlan → Do → Check → Actionが繰り返されていました。ここで大切だと思ったことは、Missionです。各プロジェクトには、必ず明確なMissionが示されていました。何かを成し遂げるには、Missionを明確にしようと思いました。

   
ヒューストン研修を終えて、これから進むべき道が明確になりました。
ボストン、マルメ、ヒューストン研修を共にしたオーラルフィジシャンの佐々木英夫先生、太田貴志先生のお人柄に改めて感動しました。 最終日の夜に、熊谷崇先生が熱く語った、「これからの歯科医療のあり方」より、研修と投資を続けることの重要性と、歯科医師としての心構えを学ぶことができました。 素晴らしい研修を企画して下さった熊谷崇先生に、心から感謝いたします。ありがとうございました。



ヒューストン研修に参加して川原博雄


昨年のマルメ研修に引き続いての今回のヒューストン研修でした。前回のマルメ研修では診療哲学を学びました。つまり誰のために、どのような歯科治療を目指すのか、ということでした。そして、今回のヒューストン研修は、診療室のありかたを学んだ研修となりました。
マクガイヤー先生の診療室で行われた研修では、最新のトピックもたくさんありましたが、診療室の素晴らしさに驚かされました。計算された診療空間に最新の設備、吟味された家具や調度品の数々、マクガイヤー先生はもちろんシャイヤー先生、スタッフの笑みを絶やさない、ホスピタリティーあふれた私たちや患者さんへの応対、また、診療見学でもインプラントやペリオのスペシャリストとしての最新歯科治療を見せていただきました。ヒューストンはもちろんのことアメリカ全土で評価されている診療室がそこにありました。 しかし、基本的な診療システムは、まさに私たちが実践しているメディカルトリートメントモデルであり、DHによるメインテナンスそのものでした。つまり、どんな素晴らしい治療をするにしても根底にはメディカルトリートメントモデルがあり、メインテナンスなしにはどんなに素晴らしい治療も存在しない。そして、治療やシステムの再評価のために日々のデータがきちんと管理され、それに加えて診療室の設備やスタッフ教育、患者教育すべてが、患者利益に貢献できるワールドスタンダードな歯科診療所づくりには不可欠であることを再確認できた研修でした。

今回、普通なら絶対考えられないマクガイヤー先生の診療室での研修に参加でき、とても素晴らしい経験ができました。そして、この研修を企画運営していただいた熊谷先生、マクガイヤー先生、宮本先生、大竹さん、ヒューストンの先生方、サポートしていただいたすべての方に、そしてともに参加し思いを共有できた仲間たちに深く感謝いたします。ありがとうございました。



ヒューストン研修 感想文早乙女雅彦


オーラルフィジシャン海外研修には今回初めて参加させていただき、多少の緊張感を持って臨みましたが、コーディネーターの宮本先生、Cookieさんの心配りにより、また、参加されている先生方がとても楽しい方々で終始リラックスして受講することが出来ました。McGuire先生はとても気さくであり、常に笑顔で私達に接して下さったことも大変感謝しており、先生が歯科医としてだけでなく人間としても偉大な方であると感じました。 講義はPerio、Endo、Occlussionといずれも基本的なことが中心の内容であったように思いますが、4人の講師の先生方はいずれも大変すばらしい講義をしてくださいました。そこには原理・原則を守り、基本に忠実な歯科医療を行うことが重要であるという考え方が貫かれていて私自身そのことが最も大切なのだろうと感じました。

2日目にはMcGuire先生とScheyer先生のOpeを間近で見学することができ、とても幸運でした。すべてのケースがインプラントに関するものであり、少し驚きました。1例くらいは歯周外科のケースを見ることができれば良かったのではと思います。
インプラント手術のテクニックに関しては日本の著名なインプラントや口腔外科の専門医の先生方と比べると決して素晴らしいものとは思えませんでしたが、McGuire先生がアメリカでNo1の歯周病専門医といわれる所以は開業医でありながら多くの研究をし、多くの論文を書き、さらに最先端の医療を患者に提供しているところであると、どこかに熊谷先生が書いていたように思いますが、わずか数日間の滞在でまさにその一部分を垣間見ることができたように思います。
最終日にはMcGuire先生のご好意によりヒューストン市内の3件の歯科医院を見学することができましたが、ここではGPと専門医の連携がうまくとれていることや、GPとしての専門医に徹した診療を行っている歯科医の話を聞くことができたことなど、とても参考になりました。
さらに参加されたオーラルフィジシャンとしての診療室づくりを目指しておられる先生方に貴重なお話しをたくさん聞くことができたことも研修と同じくらい私にとって有益なものとなりました。 とても日吉歯科やMcGuire先生の診療室には及びもつきませんが、少しでも近づけるように頑張ろうと言う自分自身の大きなモチベーションアップにもつながりました。熊谷先生はじめセミナー関係の方々に厚く御礼申し上げます。そして、また次の海外研修も是非参加したいと思います。



ヒューストン研修感想ゆきお歯科医院 渡邉征男


<1日目ぺリオ講義>
まずは、マグワイア先生の診療室の広さと雰囲気に圧倒されました。駐車場も診療室もとにかく広くてスケールの大きさを感じました。
講義でも総論的なことをとてもわかりやすくまとまった形で説明してしただき、再生療法の症例などをわかりやすく提示していただき、日本での臨床に早速取り入れていきたいと思いました。また現地のマテリアルも購入できてよかったと思います。
今までも何ヵ所かのアメリカのぺリオの先生の話を聞きましたが、ある程度診断基準が明確になってきており標準化していると感じました。 また、印象に残った言葉で「DiseaseビジネスではなくHealthビジネスで!」がありました。アメリカの歯科医師は治療中心で早めに抜いてしまうというイメージがあったので、メンテナンスをして歯周病を初期、中等度で食い止めてといったように健康を意識している方向性が伝わってきました。噂どおり素晴らしかったと思います。

<2日目診療見学>
診療の見学日には日本からの見学のために多くの人数の予約を入れていたらしく、忙しそうであった。それなのにいつも笑顔でていねいな応対をしてくれているスタッフ一同に対して非常に好感がもてた。
スタッフはてきぱきと動いており、いつも熊谷先生がおっしゃっているプロ意識の雰囲気を感じました。
オペの準備や滅菌など感染予防にとても気を使っていることも伝わってきました。
手術の見学ではインプラント症例を2ケースだったのですが、私個人的には歯周形成外科をやっていたのでそのライブオペが見たかったのでそれだけが残念でした。
ただ、マイクロスコープのカメラで映像を準備しながら治療するのは相当大変なので本当にありがたく思います。

衛生士のメンテナンスの方では、まさにプロフェッショナルな衛生士がメンテナンスをしていたのが見れて良かったです。ぜひ自分の歯科衛生士にも見てもらいたいと感じました。 また、デンタルがとにかく写りがきれいで規格性があり素晴らしく安定した診療が行われていることを感じました。大体60分に一人のペースらしく、患者さんともリラックスした状態でメンテナンスができているのでそういう意味ではアメリカのメンテナンスの状態がうらやましく思いました。

<3日目エンド講義>
 私はボストンの時に初めてエンドの専門医の講義を受け、過去から考えると今回の講義でアメリカのエンド専門医の講義は3人めでした。よっておおまかではありますが、アメリカのエンド専門医のやり方が理解できてきました。 マイクロスコープは質の高いエンドには当然の機器であり、マイクロスコープなしでは予知性の高い根管治療はできないと再認識しました。また逆根充のテクニックもかなり有効なのではないかと思い、今後自分自身でもスキルアップしていきたいと思いました。 インプラントとエンドの予知性がとても難しく患者さんにとって結局どちらか利益になるか考えさせられる講義でした。アメリカでの治療費の事情と日本とでは全くコストが違うので、どのようにして採算が取れない丁寧なエンドを日本で行うか課題があることを考えました。 新しいNi-Tiファイルの開発やガラーラ先生の貼薬は新しい情報でしたので関心がありました。

<4日目咬合講義>
咬合に関しては一日で咬合を話すというのは明らかに無理があると思われましたが、とてもわかりやすくまとまった講義で素晴らしいと思いました。 声のトーンの強弱を調節し、引きつけられる講義だったと思います。 内容的にも日々の診療でよく起こることに焦点が合っており、具体的で興味深く、かゆい所に手が届いている講義内容だったと思います。

<5日目診療室見学、自由行動>
ボストンの時にも何件か専門医の診療室を見学させてもらったが、今回は一般的なGPの診療室と技工所、補綴の専門医も見れたことが私にとって大きなメリットであった。 特に補綴の専門医は開業してかなりの年月が経っているが、5SがきちんとできておりCT設備もあり、日本の一般的な古い診療室とはかけ離れているものでした。

女性のGPの診療室では、朝早くから始めて早めに終わる診療時間に魅力を感じたのと、キャンセル防止策などにおいて患者教育を徹底していることが印象に残っている。 基本的にどの診療室でも患者さんのキャンセルはほとんどなく、きちんと方針が明確になっていたのが改めて日本とのレベルの違いに感心させられた。

今まで何度も熊谷先生の話をお聞きし、影響を大きく受けているため、大きな枠では日吉歯科と同じなので、それほどは驚かなかった。それと同時に改めて熊谷先生の診療室の良さと先生の先見性、実行力を実感しました。
自由行動ではNASAに行けて思い出に残り大満足でした。最後の高森先生のドッキリは現場にいた一人として一生忘れないと思います。大竹社長の演技が今から考えると笑えます。

<最後に>
今回一緒に参加された先生方が皆モチベーションが高いことに驚き、正直あせりました。そして各論では考え方の違いがあるとは思いますが、「質の高い診療室を作り患者さんの利益を追求する」という基本的な考え方はどの先生も共通であったと思います。皆さんに良くして頂き、楽しく研修を終えることができました。ありがたく思います。 今後もできる限りスタッフと協力してより良い診療室の構築を行い、患者さんに対して良い診療を行える診療室づくりをコツコツと行っていきたいと思います。 また、今回のツアーはマグワイア先生の診療室のスタッフの方々をはじめ日吉歯科のスタッフの方々、宮本先生など多くの方のお力でできたもので、大変だったと想像できます。細かいところに気遣いがあったことを感じました。改めてお礼を申し上げます。
今後もご指導ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。



Houston研修セミナーに参加して福田健二


私は、今回のHouston研修セミナーの参加でBoston大学研修セミナー、マルメ大学研修セミナー と3回に亘ってオーラルフィジシャン 海外研修セミナーに参加する機会を得ることができました。
Bostonとマルメは大学内の研修でしたが今回は臨床家の診療室での研修となり、その臨床家のMcGuire先生は、 AMRICAN’S TOP DENTISTSという事で講義も臨床に即し、ライブOpeも見学することができて非常に興奮し感激致しました。
 しかし、そのMcGuire先生が講義の中で、『 あなたは、Disease Businessと Health Businessのどちらについているのですか?』という一言に、これまでに3回企画された研修セミナーの根底に流れている予防そしてメインテナンスの重要性の概念が集約されているような気が致しました。
 また、今回のセミナーでは、Management Teamの宮本先生、Scheyer先生 大竹氏、CindyさんそしてCookieさんには大変お世話になり感謝致しております。Cookie さんに関しましては、Edwin Rosenberg先生の酒田での講演会以来のお付き合いと熊谷先生からお聞きし大変懐かしく思いました。
 今後のHouston研修セミナーについては、熊谷先生とMcGuire先生と色々協議されているようで、両先生の夢が実現されるよう発展していくことを願ってやみません。
 今回の研修も本当に貴重な体験をさせ戴き、誠にありがとうございました。 心より、御礼申し上げます。





参加者の感想 歯科衛生士
2008年オーラルフィジシャン ヒューストン海外研修に参加して日吉歯科診療所 DH 奥山洋実


今回のヒューストンセミナーの参加にあたって、「Drと一緒のセミナーでDHの私についていけるだろうか?」「研修を自分の業務に生かすことができるのだろうか?」という不安が少しあった。 しかし、この不安は取り越し苦労に過ぎなかった。毎日の講義は内容がわかりやすく整理され、写真も多く普段なかなか聴く機会のないエンドや咬合の講義も、興味深く聴くことが出来た。 講義をしてくださった先生方は皆、それぞれの専門分野で、『患者さんの健康のために最高の医療を提供したい』というという熱い診療理念を持っていると感じた。
 講義で学ぶことも多かったが、何よりもアメリカの歯科診療所を自分の目で見て感じることができたことが、今回の研修で一番の収穫であったように思う。マックガイヤー先生の診療所の他に、3つのDDSの先生の診療所を見学することができたが、どの診療所でもDrが「メインテナンスが非常に大事」と話し、DHをパートナーとして尊重し、またDHもいきいきと働き、smileが素敵だった。
 マックガイヤー先生の診療所では午前はDHの業務を見学し、午後はDrのSRPとオペを見た。翌日は短い時間だったがDHとディスカッションをすることができた。DH業務を見学して感じたことは、患者さん一人が1時間のアポイントであること、診療費が119ドルであるということを除けば、「メインテナンスで行われていることは、基本的には私たちが日ごろ行っていることと大きな違いがない」ということだ。ハード面でも日吉歯科は非常に整備されているということを改めて思った。
 ディスカッションでは、アメリカと日本でのDHの社会的ステイタスの違いをとても感じた。 DHは「弁護士」と同じように多くの人があこがれる職業であること、免許を取得するのは難しく、いくつもの試験にパスしなければならない。免許取得後も定められた研修を続けなければならない ということ、またほとんどのDHが「歯科衛生士会」に入会し、歯科衛生士の団体として政治社会にメッセージを発信できる力を持っていることなど、日本のDHとは大きな違いがある。
 話を聞いて、まだまだ日本のDHにはやらなくてはならないことがたくさんあると思った。まずは、メインテナンスの価値を高めるということ。そのためには、一人でも多くの日本の国民にメインテナンスを受けてもらい、メインテナンスを受けたことで健康な歯が守られているという実績を多く作っていくこと、さらにその成果を社会に発信していくことで、メインテナンスの価値を高めることができると思う。患者さんの口腔を守るという成果なくして、DHのステイタスは得られないと思う。すぐには結果を出すことが出来なくても一人一人のDHがコツコツと長く患者さんとつきあい、積み重ねていくことでいつかは大きな結果が生み出せるに違いない。私はそれを積み重ねるDHの一人になりたいと思う。今回の研修では、言葉では言い尽くせないほど得ることがたくさんあった。参加して本当によかったと思っている。
 最後に今回の研修では多くの先生方やコーディネータの方、スタッフのご尽力をいただきましたことをあらためて感謝いたします。



***2008.4.26~2008.5.3 ヒューストン研修に参加して***佐藤美紀


「ヒューストン研修に参加して良かった!本当に良かった!!」
私の率直な感想です。
今回の研修に「DH枠」を作ってくれた院長に、すべての関係者の方々に、心から感謝しています。
本当にありがとうございました。

こんなに集中力の高まりが続いた、濃密な時間を過ごすことは、今までなかったんじゃないかと思うくらい、環境も、講義も、全てにおいて、素晴らしいものでした。身も心も引き込まれ、あっという間の出来事に感じる、充実した時間を過ごすことができたことに、とても感謝し、満足しています。
McGuire先生、Scheyer先生のお人柄に触れられたこと、プロフェッショナルな姿勢を直接この目で拝見できたこと、素晴らしい講義の数々を受講できたことは、とても大きな感激で、忘れえぬ私のこれからの医療人としての宝物となりました。

「百聞は一見に如かず」まさにその通りで、出発前、帰国後では明らかに、私の中に大きな変化が起こっていることを感じています。どこにも負けない「ワールドスタンダードな場所」に自分がいるということを、真に確信し、実感もできました。また、日々の診療に対しての自信と確信をさらに強く持つこともできました。 McGuire先生とDHの、デンタルチーム内の、お互いを信頼し、尊敬し合う心、患者さんとの信頼関係の築き上げられ方に、心揺さぶられました。と同時に、当医院にも同じ空気感が流れていることに共通点を垣間見ることができ、とても嬉しくも思いました。

アメリカでのDHのステイタスの高さ、それゆえのプロ意識の高さに、パワフルさに、自信に満ち溢れた表情、雰囲気に、触れることができ、体感できたことは本当に良かったと思っています。 「McGuire先生のもとで、ヨボヨボになるまでDHをしていたい」、 「DHはとても魅力的な仕事、患者さんの健康増進のために長く続けていたい」 と語ってくれた、DHさん達の笑顔がとても素敵で忘れられません。 私も、担当の患者さんと共に年を重ねながら、信頼関係を良好に保ちながら、前進していきたい、かかわり続けていきたいと改めて強く思いました。

アメリカでは、「DH」という職業のステイタスがすごく高く、皆に広く重要性・必要性が認められ、人気の職業です。皆、「DH」であることに誇りを持って働いています。日本でも、日本の「DH」のステイタスが向上し、アメリカと同じくらい広く認められるように、「DH」が、患者さんの口腔の健康を守り、健康増進に導く大きな役割を担っていることを、多くの方々が理解し、認知する社会に早くなるように、日本各地のOral Physicianを目指す医院・先生方と共に、私たちDH一人一人も、日々コツコツと多くの人に、メインテナンスの重要性・必要性を伝えながら、体感してもらいながら広めるという、地道な努力を惜しむことなく、大切に継続し、それがいつしか実を結んで、日本の「DH」のステイタスが向上すると信じて、前進していきたいと思います。 まだまだ感ずるところは沢山ありましたが、「本当に行って良かった!!」の一言に集約させて頂きたいと思います。

最後に、この素晴らしい研修を支えてくれたすべての皆様に、一緒に渡米した心優しい先生方に、お世話になった多くの方々に、心から感謝の気持ちを込めて「本当にありがとうございました。」



小野里弥生


ヒューストンでは大変お世話になりました。
今回は、なかなかさせていただけない医院見学もできるということで、わくわくしながら参加させて頂きました。 衛生士さんが、私たちの質問に親切に答えながら直接患者さんを治療しているところを見学させて頂いたり 写真などをたくさん撮らせて頂きました。
日本では使用していない薬剤や、材料などを教えていただき勉強になりました。 それと、患者さんとのコミュニケーションのとり方、そしてそこから患者さんとの信頼関係が築かれていることなど 私ももう少し、患者さん一人一人に興味を持って、その人の事を知ることが大事だと気付きました。

ヒューストン滞在三日目に、一人の衛生士さんにお願いをしてフルマウス、スケーリングをして頂きました。 痛みは全くなく、会話をしながら一時間かけてきれいにしていただき、ものすごく気持ちが良くて また彼女にやってもらいたいと思いました。 そのように、自分の患者さんにも思って頂けるよう努力しようと思います。

一番楽しかったのが、衛生士さんとのディスカッションでした。 衛生士免許の取り方、就職先、給料のシステムなど細かく説明していただき、日本との違いに驚きました。

最終日には、Office Dr McGuireの他に3件の診療所を見学させて頂きました。 それぞれのオフィスでも、私たちが質問したことについて細かく説明していただいて、感謝しています。

今回は、とてもすばらしい環境で勉強できたこと、すばらしい方々に出会うことができたことにとても感謝しています。 こういった機会を与えてくださった熊谷先生、色々準備をして頂いた宮元先生や仲川先生、Dr McGuire 先生とスタッフの方々、セミナーでとてもわかりやすく通訳をしてくださった岩上さん、コーディネートして頂いたcookieさん、 そして、気持ちよくセミナーに送り出してくれた両親に感謝の気持ちでいっぱいです。 本当に有難うございました。 またこのような機会があったら、是非参加したいです。



オーラルフィジシャンヒューストン 研修を終えて谷垣裕美子


4月26日~5月3日(6泊8日)、アメリカ・テキサス州ヒューストンにて、第一回オーラルフィジシャン 研修に参加させていただきました。
講義はDr.McGuire&Dr.ScheyerによるPeriodontics、Dr.Anderson&Dr.ChuによるOcclusion、Dr.GaralaによるEndodonticsに、ライブオペ見学、またDr.McGuire officeに勤務するハイジニストとのディスカッション、そして医院見学と非常に内容の濃いものでした。

その中でも興味深かったのは、現地ハイジニストとのディスカッションでした。 日本とアメリカの大きな違いと言えば、日本のライセンスとは違い、更新し続けなければいけないので、常に精進し続ける必要があるということです。
またアメリカにおけるハイジニストの社会的地位は高く、それを反映するように高収入で人気の高い職業のようです。
ハイジニストは各々に“マイルーム”を持っていると同時に、部屋の管理、使用する機械等は自身で管理することを任されています。
日本とアメリカの保険制度の違いも大きな要因ではありますが、アメリカ全土にわたってメンテナンスの受診率が高く、ハイジニストは時間を持て余すことなくアポイントが入っています。 Dr.McGuire Officeにおける歯周治療及びメンテナンスシステムは、一見シンプルにも感じたのですが、ハイジニストの業務記録・患者データ管理と様々な点にシステマティックであったこと、そしてなによりもハイジニストそれぞれが、責任感とプライドを持って診療に向かわれていることが、プロフェッショナルな空気を感じさせるのだろうと思いました。

日本では、ハイジニストのライセンスを取得しながらも、早期に歯科業界から退いてしまうものも多いなか、彼女達のハイジニストとしてのプライドの高さと、Dr.McGuireに寄せる信頼が、勤続年数の長いハイジニストが多いアメリカの現状を物語っているようで、働くことへ向かう姿勢の違いを感じずにはいられませんでした。

診療の合間のランチタイムに、D.H.Sylvia(キャリア25年)が快く引き受けてくださり、私自身が口腔内チェック(診査)・クリーニングを体験することができました。 いつもは術者の立場ですが、患者サイドの目線で口腔内のチェックを受けました。体調及び服薬の問診・バイタルチェック・プロービング・口腔癌チェック(舌及び口腔内全体にわたる粘膜のチェック)そしてクリーニングと、プロフェッショナルな空気が漂う対応は、日々の診療を振り返る良い機会となりました。
最後に、現地でのコーディネートをしてくださったMrs. Cookie Smithとの出逢いは感動的でした。 セミナーコーディネートの心配りは素晴らしものでしたが、周りの人をハッピーにしてくれるとても魅力のある女性に出逢えたこと、とても幸せに感じました!
そして、このような素晴らしい企画に参加させていただけたこと、熊谷崇先生はじめ宮本貴成先生、スタッフの皆様に心より感謝しております。



ヒューストンでの研修を終えて・・・谷山 香織


今回の研修では、以前熊谷先生から教えていただいた“欧米の歯科衛生士”(自分の実力を認めてもらい、良い仕事の場を確保し、日常生活もエンジョイできる環境を得ること)を目の当たりにしたものとなりました。
Perio Health Professional officeに勤務する5名の歯科衛生士は初期治療とメインテナンスが主な業務で、全員が生涯仕事を続けたいと、プライドを持ち、笑顔で楽しみながら仕事をする姿は忘れられません。 Dr McGuireを尊敬し、互いに信頼し合える環境があるからこそだと実感しました。
アメリカとの衛生士教育制度、保険制度など環境の違いはありますが、“環境が違うからだ・・・”と諦めるのではなく、歯科衛生士として患者さんからも院長からも信頼されるよう、自身が歯科衛生士の立場から環境づくりを行わなければならないと思いました。

このような貴重な経験をするチャンスを与えて下さった熊谷先生。通訳の岩上さん。このセミナーをコーディネートして下さった宮本先生、Cookieさん。快く見学を歓迎して下さったPerio Health Professional officeのスタッフの皆様に心から感謝致します。ありがとうございました。