SAT 真の患者利益のため予防歯科を中心にした歯科医療へ

SATについて


ごあいさつ

熊谷 崇

歯科医療人として、私達が目指すべき歯科医療像とは、どのようなものでしょうか。
一言でいえば、「真の患者利益を提供できる歯科医療」ということになるでしょう。
真の患者利益とは、患者さんが生涯自分の歯で食事をし、おしゃべりをし、微笑むことができる人生を全うしていただくことです。
私達はその様なゴールに向けて、歯科医療のあり方を再構築しなければなりません。
「真の患者利益を提供できる歯科医療」を実践するにあたっては、その歯科医療像をきちんと思い描き、それを臨床現場で具現化できなければなりません。
そのためには、歯科医療人としての強い意志と哲学がまず不可欠です。
そして、その医療哲学に基づきながら、臨床現場では、

①EBMに立脚した臨床

②歯科医師・歯科衛生士としての確かな知識や技術

③継続的なバイオフィルムの破壊と除去のできる診療システム

④患者さんの理解と継続的な来院


という4つの要素が、きちんと融合したシステムが成立していることが必要です。
それぞれの要素についても、それが臨床で生きるためには、歯科医師はもちろん歯科衛生士をはじめとするスタッフのたゆまない研鑽と診療所としての適切な投資がなくては成り立ちません。

患者利益を提供できる歯科診療所となるためには、多くのハードルを越える必要がありますが、その多くて高いハードルを越える意志こそが、何より大切です。
今までと全く違う歯科医療を実践しようとするには、生やさしい覚悟ではできません。SATでは、その試練に果敢に取り組む人だけを評価の対象にしています。

私達は、まず各県数カ所に真の患者利益を生み出す診療所が育っていただくことを念頭に、SATという総合的なシステムで、患者さんに望まれる診療所をナビゲートしたいと考えております。
この道のりは、決してたやすい道のりではありませんが、歯科医師としての志を高く持ち、これからの歯科医療を進める牽引者となる資質と実力を発揮したいと考えている方には、是非ご参加いただきたいと思います。
そして、他とは圧倒的な歯科医療の質の違いをもって、日本における歯科医療のイメージと価値を高めていただければ、大変嬉しく思います。