SAT 真の患者利益のため予防歯科を中心にした歯科医療へ

SATについて


2012年 新年のごあいさつ


◆日吉歯科診療所 熊谷 崇

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は私どもが主宰するオーラルフィジシャンコースの活動にご協力をいただき本当にありがとうございました。また日本を代表する歯科医療機器メーカー三社に共催をしていただいた年末の私の対外的な最終講演会も盛況のもと無事終えたこと、厚く御礼申し上げます。

熊谷 崇ファイナル講演会
40年の臨床から見えてきたもの、 そしてそこから拓かれる明日への展望

かねてよりお伝えしていた通り、酒田でのオーラルフィジシャンコースおよび大学での学生講義を除き、私は対外的な講演活動を昨年末で引退いたしました。今後は、私の意志を引き継ぐ診療室として私自身が認めた以下の先生方に講演および啓発活動の機会をバトンタッチしたいと考えています。今後、オーラルフィジシャンコースの考え方に共感される皆様におかれましては、これらの方々に講演等を依頼していただけます様お願い致します。


◆オーラルフィジシャン育成セミナー講師
  • 太田 貴志先生 太田歯科医院(山形県山形市)
  • 佐々木 英夫先生 佐々木歯科医院(山形県山形市)
  • 斎藤 直之先生 緑町斎藤歯科医院(山形県山形市)

◆日吉歯科診療所元勤務医
  • 菅野 宏先生 となみ野歯科診療所(富山県砺波市)
  • 小口 道生先生 さつき歯科医院(長野県諏訪郡)
  • 金谷 史夫先生 きたしろ歯科診療所(新潟県上越市)
  • 佐々木 英富先生 新堂歯科診療所(富山県黒部市)
  • 仲川 隆之先生 延徳歯科医院(長野県中野市)
  • 仲川 なぎさ先生 延徳歯科医院(長野県中野市)
  • 加藤 大明先生 チョコレート歯科医院(栃木県鹿沼市)
  • 西 真紀子先生 アイルランド・コーク大学

私自身は第一線から退きましたが、「命の寿命と歯の寿命を逆転させる」という歯科におけるイノベーションを結実するために、今後も実力ある歯科医院については、陰ながら更なる成長のお手伝いを続けていきたいと考えています。その一環として、今年もオーラルフィジシャンコースではチームミーティング、PHIJ研修、ドイツ研修、クレイトン大学歯周アドバンスコース等、魅力的なプログラムを数多く準備しています。SAT事務局よりご案内をお送りいたしますので、奮ってご参加ください。

なお、昨年10月のチャリティーセミナー、12月のファイナルセミナーでは収益から経費を差し引いた全額を東日本大震災被災者支援活動に寄付いたしました。本年以降も引き続き、酒田でのセミナーの収益を寄付する予定です。これは被災地が復興するまで継続いたします。

がんばろう!東北 オーラルフィジシャン被災者支援チャリティイベント活動報告


◆太田歯科医院 太田 貴志

新たな年を迎え、歯科界を取り巻く環境に幸多かれと祈念します。


熊谷崇先生には、第一線を退かれるということで、永年、導いていただいた灯台のあかりを失うような、一抹の不安を禁じ得ない思いが有ります。


しかしながら、お教えいただいた、歯科医師としての本来の立ち位置、それを、もっともっと広げていくという使命をしっかり継承し、さらには次世代へと伝えていかなければならないと、痛感しています。家庭医としての役割を十分に認識して、真の意味でのペイシェント・ベネフィットは何かを問い続けていきたいと思います。


今年もよろしくお願いいたします。


◆佐々木歯科医院 佐々木 英夫


新年あけましておめでとうございます。


普段なんの不自由もない生活の中では、ごく当たり前のことでも、失ってみると大切なことが多いことに気づかされます。なくてはならない人や物が、私たちの周りにはたくさんあったことがわかります。東日本大震災では、「失って初めてわかる大切なこと」を再確認させられました。


私たちの仕事に目を向けてみると、口腔内がひとたび健康でなくなると急に不自由になり、健康の大事さも身にしみます。しかし、もともと不自由を感じていない健康な人たちは、健康の大切さをなかなか理解してもらえないこともあるようで、健康のためにメインテナンスに来院してもらうことは簡単なことではないのかもしれません。

熊谷先生が今まで1600回以上も講演活動をしてきたにもかかわらず、真のオーラルフィジシャン診療所は全国でも数えるほどしかない現状を見れば良く分かります。でもそれを受け入れる訳にはいきません。


私たちは「命と寿命と歯の寿命を逆転させる」という歯科におけるイノベーションを達成するために、これからも熊谷先生からご助言を頂きながら、協力企業メーカーにも力を借りて、より多くのオーラルフィジシャン診療所ネットワークが築けるよう私たちは努力していくつもりでおります。


ご理解ご協力よろしくお願い致します。


 最初から進行した歯周病患者はいない。
 最初からひどい根管治療がされている患者はいない。
 最初から不適合補綴物が入っている患者はいない。
 (熊谷先生ファイナル講演会より)


◆緑町斎藤歯科医院 斎藤 直之


いよいよ、2012年があけました。
皆様にとって希望にあふれる良き年になることをお祈り申し上げます。


慶応大学先端生命科学研究所の冨田勝先生の「慶応鶴岡タウンキャンパスの新・英才教育」の論文の中に「私は教育で最も重要なことは、『教えること』ではなく、『面白さを伝えること』につきると思う。何かを教えようとするとき、その面白さが伝わって火がつけば、後は環境を整えておくだけで自分でどんどん吸収していく。」とあります。


歯科医療の面白さとは何か。私たちは、この面白さに気づいています。だからこそ、「命の寿命と歯の寿命を逆転させる」という歯科におけるイノベーションを実現しようと頑張れるのだと思います。しかし、私たちは、この面白さをもっともっと、とことん追求し、本当に理解する必要があります。そして、私たち自身が、真の歯科医療の面白さを理解できれば、多くの市民の人々に歯科医療の面白さ、価値を分かりやすく伝えることができるでしょう。また、多くの歯科医療従事者に歯科医療の面白さ、価値をしっかり伝えることができると考えます。

そうすれば、日本の歯科医療は変わります。そのための大切な一年の幕開けです。


私たちは、日々前進を続けなければなりません。一つひとつの診療室の存在は、世界の中で本当にちっぽけですが、世界中に光の矢を放ち続ける輝く新星のような存在になっていくことは可能だと思っています。SATの診療室たちがそんな集まりでありたいと思っています。


輝く新星の集まりになるために全力で頑張ります。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。